ヤンキース・田中将大、リーグ優勝決定S初戦で先発 強豪アストロズ相手に「抑えるための作業は一緒」
2019/10/12
Getty Images
相手先発は“技巧派”グレインキー
ニューヨーク・ヤンキースとヒューストン・アストロズが12日(日本時間13日)から始まるアメリカン・リーグ優勝決定シリーズで対決。ヤンキースは田中将大投手が初戦の先発投手を務めることが分かった。米メディア『ESPN』が11日(同12日)、伝えている。
同メディアによると、ヤンキースのアーロン・ブーン監督はアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に田中を先発させることを発表。決定するのはタフなことだったとした上で「よい決断だと思う」とコメント。田中への指揮官の信頼は確かなようだ。
初戦の大役を務めることが決まった田中は試合前日の会見で「(初戦で)投げることを球団から伝えられたのは今日、ニューヨークを立つ前でした」とコメントし、前日に登板が決定となったことを明かした。
また、強豪アストロズとの大事な初戦に臨むことについては「間違いなく自分にとってチャレンジングな登板になりますが、どこが相手であれ抑えていくための作業は一緒だと思うので、しっかりとプランをもって、ボールを1球1球投げられたらなと思います」と述べ、冷静さをのぞかせていた。
田中は5日(日本時間6日)のミネソタ・ツインズとの地区シリーズ第2戦に先発。メジャー新記録となるシーズン307本塁打の“超重量打線”で知られるツインズを相手に5回1失点と好投し勝ち投手になった。ポストシーズン通算でも4勝2敗、防御率1.54と相性の良さは折り紙付きだ。
なお、対するアストロズの先発はザック・グレインキー投手。今季はアリゾナ・ダイヤモンドバックスとアストロズで計33先発、18勝5敗、防御率2.93とエース級の投球を披露。ジャスティン・バーランダー投手、ゲリット・コール投手に次ぐ、アストロズ最強先発三本柱の1人だ。
しかし、7日(同8日)のタンパベイ・レイズ戦では6失点と打ち込まれており、ポストシーズン通算では3勝5敗、防御率4.58となっている。メジャーでもトップクラスの技巧派投手であるグレインキーだが、付け入る隙が全くない訳でもなさそうだ。
また、第2戦はヤンキースがジェームズ・パクストン投手、アストロズがバーランダーが先発予定。第3戦はそれぞれルイス・セベリーノ投手、コールの予定となっており、今シリーズも白熱した投手戦が予想される。
ポストシーズンでは絶対的な支配力を見せる田中。ホセ・アルトゥーベ内野手、アレックス・ブレグマン内野手ら強打者が揃うアストロズ打線をどこまで封じ込められるだろうか。ヤンキース10年ぶりの世界一のためにも、初戦に勝って勢いをつけたいところだ。