ヤンキース・田中将大、第1戦で6回68球1安打無失点! 完璧な内容でリード守り中継ぎに託す【MLBリーグ優勝決定シリーズ】
2019/10/13
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好投手グレインキーと投げ合い、テンポ◎で打線も援護
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が12日(日本時間13日)、敵地ミニッツメイド・パークで行われたヒューストン・アストロズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発登板し、6回無失点の好投を見せた。
10年ぶりのワールドシリーズ進出へ向けてヤンキースが対するのは、2017年に同シリーズで敗れたアストロズ。その大事な第1戦のマウンドが、田中に託された。
田中は初回、アストロズ上位打線を打たせて取る投球で3者凡退に抑えると、2回も5番のヨーダン・アルバレス内野手から84.2マイル(約135キロ)のスライダーで空振り三振を奪うなど2イニング連続で3者凡退に抑える。
3回は1死からカイル・タッカー外野手に初球のスプリットを右前に運ばれ初安打を許したが、続くロビンソン・チリノス捕手を外角低めのスライダーで三ゴロ、5-4-3の併殺を完成させて無失点で切り抜けた。
すると、ここまでアストロズ先発ザック・グレインキー投手を前に沈黙していたヤンキース打線がようやく目覚める。
先頭の1番D.J.ラメイヒュー内野手が左前安打を放つと、グレインキーの暴投などで1死二塁とチャンス拡大。そして3番のグレイバー・トーレス内野手が初球のスライダーを捉えると、これが中前への適時打となってヤンキースが待望の先制点をあげた。
先に援護をもらった田中は、直後のマウンドで2三振を奪うなど3者凡退。5回は四球で初めて先頭打者を許すも、続くアルバレスを右直を打ち取り、飛び出していた一塁走者のアレックス・ブレグマン内野手の帰塁も許さず併殺で難を逃れた。
前半5回までをリードで折り返したヤンキースは、6回に得意の空中戦でたたみかける。グレインキーに対して1死から先制打のトーレスが左翼スタンドへソロ本塁打を放つと、2死後に5番のジャンカルロ・スタントン外野手も中堅へ特大のソロを叩き込んで3-0とアストロズを引き離した。
大きな追加点をもらった田中は5回、6回も3人ずつで抑えて68球。奪った三振は4つありながら、少ない投球で強力アストロズ打線を封じていく。
この田中のテンポの良い投球に打線もさらに奮起。7回、アストロズ2番手のライアン・プレスリー投手に対して2死満塁と大きなチャンスを作ると、ここまで2打点のトーレスが今度は中前へ2点適時打を放って5-0とリードを広げた。
すると、この後のマウンドには田中が上がらず、アダム・オッタビーノ投手が2番手として登板。田中はこの日6回68球(ストライク45球)を投げて被安打1、与四球1、奪三振4、無失点というほぼ完ぺきな内容だった。