最強リリーフから一転…ロッキーズの年棒18億円投手が絶不調。 今季は50登板で防御率8.65
2019/10/15
Getty Images
不振の原因は本拠地以外にも
今季ポストシーズン進出を逃したコロラド・ロッキーズについて、クローザーのウェイド・デービス投手の大不振が取り上げられている。地元メディア『THE DENVER POST』が14日(日本時間15日)、伝えている。
昨季はワイルドカード枠でポストシーズン進出を果たし、地区シリーズまで進出したロッキーズ。チームの看板選手であるノーラン・アレナド内野手とも8年契約を結び、いよいよポストシーズンでも勝てるチームに生まれ変わろうとしていた。
しかし、今季は71勝91敗、勝率.438でナショナル・リーグ西地区4位と低迷。アレナドやチャーリー・ブラックモン外野手ら主力野手は健闘したものの、投手陣が先発、リリーフともに不調。“投壊”状態は改善されないまま、シーズンを終えてしまった。
その中でも、特に深刻な不振に陥ったのがデービスだ。デービスは今季も開幕からクローザーを担っていたものの、50登板で1勝6敗、防御率8.65、15セーブと大乱調。メジャー11年目のシーズンは自己ワーストの成績だった。
同サイトによると、今季メジャーで50試合以上登板した投手の中で、デービスの防御率8.65は最も悪い数字。直球の平均球速は年々低下し、5年前の14年には平均96.7マイル(約155キロ)だったのが、今季は93.3マイル(約149キロ)にまで落ち込んでいる。また、42回2/3で29四球と制球が良いとも言いづらい。本拠地クアーズ・フィールドがメジャー屈指の打者有利球場であることを除いても、デービスの不振は深刻であるようだ。
デービスはカンザスシティ・ロイヤルズ所属時の2014年に71試合の登板で防御率1.00と救援投手としての才能が一気に開花。セットアップ、クローザーをこなし、翌15年には、69試合で防御率0.94とロイヤルズの世界一に大きく貢献した。
その実力が大きく評価され、2016年オフには3年総額5200万ドル(約56億円)でロッキーズに加入。移籍2年目の昨季は3勝6敗、防御率4.13と不調ながらも43セーブで自身初のセーブ王に輝いた。デービスの契約は、オプションを除くと来季までで、投壊状態から脱したいチームにとっても、来季のデービスの活躍は必須となる。