ナショナルズが球団史上初のリーグ制覇 その時、“主砲だった男”ハーパーが古巣に抱いた思いとは
2019/10/20
Getty Images
ネット上の“怒っているに違いない”との声を否定。「ジェラシーは良くない」
ハーパーは、フィリーズの入団会見の際に「勝つことこそ全てだ」とコメントするとともに、「ここで毎日私の仕事を一生懸命行い、非常に長くプレーし、長い間成功するために出来ることを行っていきたい」とも話し、長いキャリアをフィラデルフィアに刻み続けることを誓っていた。
今季は157試合に出場し、打率.260、35本塁打、114打点、OPS.882とナショナルズ時代と変わらない活躍を見せ、地区4位に沈んだフィリーズを支え続けた。チームの不振からゲーブ・キャプラー監督がオフに解任されたが、ハーパーが新天地1年目で見せた活躍はファンに大きなインパクトと信頼を生んだはずだ。来季は新監督が率いる中でも引き続きチームの中心として活躍が期待される。
SNSなどネット上では、ナショナルズが快進撃を続けていることに「ハーパーは怒っているに違いない」などと書き込まれていたいうが、それらの声に対しハーパーは「それはない。自分は決断を下した。ジェラシー(嫉妬)は良くない。自分はグラウンドで日々プレーできることに感謝し、他人に対して反抗する態度は持っていない」と冷静だ。
入団会見の時にも垣間見えた“常に全力を尽くす”姿勢は未だに衰えていない。メジャー8年目のシーズンを終えた男の進化は、この先もまだまだ続いていく。