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163キロ剛速球と「攻略不可能」なスライダー。 ナショナルズの隠し玉ルーキーが世界一へのカギか

2019/10/21

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 ワシントン・ナショナルズは、ワイルドカードから勝ち上がり、ワールドシリーズ進出を決めた。勢いに乗るチームだが、課題はリリーフ陣だ。そんな中、最後の秘密兵器となるルーキー投手の評価が急上昇中だ。公式サイト『MLB.com』が20日(日本時間21日)、記事で特集して伝えた。
 
 ナショナルズ投手陣は、セントルイス・カージナルスとのナ・リーグ優勝決定シリーズで4試合、36イニングを投げた。失点はわずか6で、驚異的な安定感を誇るが、先発したマックス・シャーザー投手とスティーブン・ストラスバーグ投手、パトリック・コービン投手、アニバル・サンチェス投手が計26回2/3を投げたのだ。コービンとシャーザーはリリーフ登板もあり、ほとんどをこの顔ぶれで抑えきったといっても過言ではない。
 
 ワールドシリーズでは、リリーフ陣に不安を抱えるナショナルズは、先発投手の好投を活かす、先行逃げ切りで勝負をかけたいところ。しかし、相手は強力打線と強力先発陣を擁するヒューストン・アストロズで、序盤に試合が決まる可能性は高いとは言えず、やはり中盤から終盤にかけてのリリーフ勝負となる場面も出てきそうだ。
 
 そんな中、現在ナショナルズのブルペンで存在感を示しているのが、26歳のルーキー、タナー・レイニー投手だ。同記事が「秘密兵器」と評したこの右腕の武器は、最速101マイル(約163キロ)の直球に、鋭いスライダー。ポストシーズン初登板のロサンゼルス・ドジャース戦では2失点を喫したが、その後4登板では3回2/3で被安打1、奪三振3、与四球0と好投を続けている。
 
 横綱相撲で勝ち上がるアストロズに対し、勢いではナンバーワンのナショナルズ。今年の頂上決戦ではどちらに軍配が上がるだろうか。若き剛腕の活躍が球団史上初の世界一を手繰り寄せることとなるかもしれない。

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