ヤンキース、サバシアが引退を報告「この“旅”に感謝」 19年目39歳、通算251勝3093奪三振
2019/10/22
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グレープフルーツ投げが全ての始まり「サンキュー、ベースボール」
ニューヨーク・ヤンキースのC.C.サバシア投手が21日(日本時間22日)、正式に引退を発表した。米公式サイト『MLB.com』が伝えている。
現在39歳のサバシアは、2001年にクリーブランド・インディアンスでメジャーデビューし、ミルウォーキー・ブリュワーズを経てヤンキースに移籍。通算10度のポストシーズンを経験、ヤンキース移籍1年目の2009年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。
また、インディアンス時代の2007年に19勝7敗、防御率3.21の成績を収めて自身初のサイ・ヤング賞を受賞。2009年(19勝)~2010年(21勝)には2年連続でアメリカン・リーグ最多勝となり、通算6度のオールスターゲーム選出を果たしている。
オフの心臓手術を経てメジャー19年目を迎えた今季は、今季限りでの引退を表明してからのシーズンとなったが、23試合の登板で5勝8敗、防御率4.95、107回1/3を投げて与四球39、奪三振107をマーク。史上14人目となる「通算250勝、3000奪三振」を達成した。
ポストシーズンではヒューストン・アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦と第4戦に登板したが、第4戦で打者2人を打ち取った直後に負傷。後に左肩を脱臼していたことが判明し、シーズン終了を余儀なくされた。
通算成績は561試合登板で251勝161敗、防御率3.74、3577回1/3を投げて与四球1099、奪三振3093だった。
同サイトによると、サバシアは自身のツイッターでキャリアの終了を報告。「全てはカリフォルニアの祖母の裏庭でやっていたグレープフルーツ投げだった。それ以来、このゲームが私にとってどれほど意味があるか想像することはできなかった」と回顧した。
そして「浮き沈みを経て、野球はいつも自分にとっての“ホーム”だった。過去と現在の全てのチームメイトとこの“旅”を体験できたことにとても感謝している。常に最高の仲間とともに勝利を求めてきた。今年のこのチームで現役を終えられることを誇りに思う。みんな、愛しているよ!別れを告げる時が来た。サンキュー、ベースボール」と思いの丈を綴っている。