アストロズが「敵地2連勝返し」で2勝2敗のタイ 新人右腕が力投!打線は満塁弾含む13安打8得点【MLBワールドシリーズ】
2019/10/27
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ナショナルズに一時傾いた流れ引き戻した一発
ワシントン・ナショナルズとヒューストン・アストロズによるワールドシリーズ第4戦が26日(日本時間27日)、ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで行われ、アストロズが8-1で快勝しシリーズ2勝2敗のタイとした。
第3戦はアストロズが敵地でやり返す形で1勝目を挙げ、シリーズはナショナルズの2勝1敗で第4戦を迎えた。
先に試合の主導権を握ったのは、連勝を狙う先攻のアストロズだった。初回、ナショナルズ先発のパトリック・コービン投手に対してアレックス・ブレグマン内野手、ユリ・グリエル内野手の適時打で2点を先制する。
対するナショナルズはこの日も苦戦を強いられた。アストロズ先発の新人右腕ホセ・アーキーディ投手に対して2回に中軸打線が3者凡退。3回には先頭のヤン・ゴームズ捕手が二塁打で出塁するも、続く投手のコービンが送りバントを失敗し走者を進められず無得点に終わる。
中盤で追加点が欲しいアストロズは4回、無死一塁で7番のロビンソン・チリノス捕手が2試合連発となる2ラン本塁打を放ち4-0。この後2死二塁で2番のホセ・アルトゥーベ内野手がセーフティースクイズを仕掛け、失敗に終わるも積極的な攻撃姿勢を見せ続けた。
風向きが変わったのは6回。アストロズは5回無失点のアーキーディに代わってジョシュ・ジェームズ投手をマウンドに送るも、ジェームズは先頭の代打ヘラルド・パーラ外野手に四球を与えるなど2つの四球で1死一、二塁のピンチを招く。
さらに3番手のウィル・ハリス投手もアンソニー・レンドーン内野手に投手強襲の内野安打を許して満塁としてしまう。ナショナルズはこの絶好機で続く4番フアン・ソト外野手の内野ゴロ間に1点を返し3点差。しかし、なおも二、三塁という場面だったが、ハウィ・ケンドリック内野手が空振り三振に倒れて点差を縮めることはできなかった。
要所で踏ん張ったアストロズは、直後の7回に流れを引き戻す。ナショナルズの2番手で登板した新人タナー・レイニー投手が2者連続で四球を許すと、3番手のフェルナンド・ロドニー投手もマイケル・ブラントリー外野手に中前安打を浴び満塁となる。
アストロズはここで4番のブレグマンが92.6マイル(約149キロ)のツーシームを捉えると、打球は左翼ポール際に飛び込む満塁本塁打となって一気に4点を追加。8-1と大きくリードを広げた。
8回はともに無得点で、9回はアストロズの6番手クリス・デベンスキー投手が、この試合再三好守備を見せていた7番ビクター・ロブレス外野手から始まるナショナルズ打線を無失点に抑えて試合終了。13安打8得点のアストロズが8-1で快勝し、ナショナルズに対して敵地2連勝をお返し。シリーズ成績を2勝2敗のタイとした。
あすの第5戦は、ナショナルズがマックス・シャーザー投手、アストロズがゲリット・コール投手が先発する。ナショナルズが本拠地で歴史的な1勝を挙げるか、アストロズが勢いに乗って連勝を伸ばすか、王手が懸る試合に注目が集まる。