優勝逃したレッドソックス、ベッツにトレードの可能性 公式サイトが「6つの選択肢」を考察
2019/10/28
Getty Images
ボストン・レッドソックスは今季、84勝78敗でポストシーズン進出を逃した。昨年世界一を成し遂げ、もう一度頂点を狙うチームは、基礎の部分から作り直していく可能性があるようだ。27日(日本時間28日)に公式サイト『MLB.com』が伝えた記事によると、オプションの一つは、ムーキー・ベッツ外野手のトレードだ。
ベッツは直近4年で、WAR(同リーグの平均的な選手が出場した場合に比べてどれだけチームの勝利を上乗せしたか表す指標)で30.7を記録。これはロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手の34.9に続き、MLB2位の数字だ。
そんなベッツだが、フリーエージェント(FA)となるまで契約は残り1年。争奪戦を避け、着実に弱点を補強したいレッドソックスと、他チームの思惑が一致すれば、トレードの可能性があるようだ。
マニー・マチャド内野手は、契約最終年となった2018年途中にボルティモア・オリオールズからロサンゼルス・ドジャースに移籍した。このように通常、FA最終年の有力選手はシーズン途中に若手有望株との交換トレードで強豪に移籍するケースが多い。しかし、来季確実に世界一を狙いたいチームであれば、2020年シーズンの開幕からベッツをロースター入りさせたいという考えがあり、このオフにトレードで獲得に動く可能性があるのだ。
『MLB.com』が予想する、条件を満たすのは以下のチームだ。
1.ロサンゼルス・ドジャース
言わずもがな、7年連続の地区優勝も、この期間一度も世界一を達成できず。ポストシーズンでの経験も豊富なドジャースは最有力候補と言っても過言ではないだろう。
2.アトランタ・ブレーブス
ポストシーズンでのシリーズは10度連続敗退中と、ドジャースに負けずとも劣らない厳しい状況が続いている。交換要員の若手も豊富。
3.セントルイス・カージナルス
外野の攻撃力にやや不安が残るカージナルス。今季のナ・リーグ優勝決定シリーズでも、ブレーブスとの差がはっきり現れた。劇的な効果をもたらすベッツは魅力的だ。
4.ニューヨーク・メッツ
新指揮官を迎えるメッツは優勝が至上命題。シーズン前の大型補強に加え、途中でマーカス・ストローマン投手を獲得した今季は振るわず、来季こそ頂点を狙う。
5.シンシナティ・レッズ
メッツと同様、有力選手を獲得して挑んだ2019年は不発。途中でトレバー・バウアー投手を獲得も、思うような結果とはならず。ベッツを狙って来季再び勝負をかけるか。
6.サンディエゴ・パドレス
9年連続で優勝から遠ざかるパドレスは、前述のマチャド獲得、注目のルーキーフェルナンド・タティスJr.の台頭も振るわず。ドジャースに待ったをかけられるか。