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ナショナルズ逆王手!ストラスバーグ9回途中2失点の熱投で望み繋げる 指揮官退場も初世界一へ投打一丸【MLBワールドシリーズ】

2019/10/30

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1つのジャッジで運命混沌も…頼れる主砲が意地の一発

 終盤の7回、ナショナルズの攻撃でアクシデントが起こる。アストロズ2番手のブラッド・ピーコック投手に対して先頭のヤン・ゴームズ捕手が右前安打で出塁すると、続くターナーの当たりはボテボテの投ゴロだったが、ピーコックの送球が逸れて走者がそれぞれ進塁。無死二、三塁の大チャンスを迎えた。
 
 しかし、この時にターナーが一塁線のラインの内側に入ったとして「守備妨害」を宣告され、1死一塁となった。この判定にナショナルズのデーブ・マルティネス監督が激高。猛抗議の末にチャレンジを促したが判定は覆らなかった。
 
 それでも、この猛抗議で火が付いたのか、アストロズ3番手のウィル・ハリス投手から3番のレンドーンが左翼へ2ラン本塁打を放ち5-2とリードを広げた。
 
 追加得点でより優位な態勢となったナショナルズだが、イニング間に怒りが収まらないマルティネス監督がさらなる猛抗議で退場処分。チームは指揮官を欠く中で終盤の攻防を迎えることになった。
 
 ナショナルズは3点差がついたことでブルペンで投球していたシャーザーが手を止め、7回は引き続きストラスバーグが続投。ストラスバーグは90球を越えながらアストロズの下位から上位に繋がる打線を3者凡退に打ち取って流れを渡さない。
 
 ストラスバーグは8回も無失点とし、打線はレンドーンがアストロズ5番手のクリス・デベンスキー投手から2点適時打を放って7-2とダメ押し。そして8回まで102球を投げていたストラスバーグが9回も続投した。
 
 ストラスバーグは先頭の5番ユリ・グリエル内野手を二ゴロに打ち取ったところで交代。この日8回1/3、104球(ストライク65球)を投げて被安打5、与四球2、奪三振7、失点2の熱投でマウンドをクローザーのショーン・ドゥーリトル投手に託した。
 
 そのドゥーリトルはヨーダン・アルバレス外野手を左飛に打ち取り2アウトとしたが、カルロス・コレア内野手に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びる。それでも、続く8番のロビンソン・チリノス捕手を打ち取って試合終了。ナショナルズが7-2で勝利し、シリーズ対戦成績を3勝3敗のタイとして最終第7戦に望みを繋いだ。
 
 あすは球団初のワールドシリーズ制覇を懸ける試合となる。マルティネス監督は第5戦で登板を回避したマックス・シャーザー投手を先発させると明言しており、ストラスバーグに続く力投が期待される。一方のアストロズは、2年ぶりの世界一へ向けて負けられない状態。シリーズ初の本拠地での勝利が、世界一の瞬間となるのか注目だ。

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