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オリオールズの決断と思惑に不満も……元中日チェンの予期せぬマイナー降格

現地時間15日、8回無失点で登板を終えてローテーションを守ってきた投手が1Aへの降格を言い渡された。その決断はシーズン終盤を見据えたものと、同時にチームの思惑も見え隠れする。

2015/06/18

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前回登板で好投もまさかのマイナー降格

 現地時間6月15日にフィラデルフィア・フィリーズ戦で8回を4安打無失点に抑え、3勝目をあげたところだった。次の登板に向け、いつも通りのルーティンをこなすチェン・ウェインに思わぬ1Aへのオプション降格が言い渡された。

 かつて中日ドラゴンズに在籍したチェンは、昨季も16勝6敗の成績を残しており、今季もローテーションをここまで守ってきた。13度の先発登板で防御率2.89を残している。それがまさかのショーウォルター監督からの呼び出しでの宣告となった。6月10日のレッドソックス戦では体の疲労も訴えており、十分な休養を与え、シーズン後半に健康を維持するための処置だと語った。

“The No.1 thing was Wei-Yin and making sure he’s around in September and October and pitching at the level he pitched last night. Really didn’t like the description of some of the things he was feeling after his start on (June 10). He felt a lot better last night, but we’re trying to get ahead of some things with him.”
「私達が一番に考えるのはチェン・ウェインが9月、10月に健康であり、昨日のような投球が出来る状態であること。6月10日の試合後に訴えた症状は気になるものだった。昨日はだいぶ良かったみたいだが、彼に関しては手遅れになる前に対処しておきたかった」(ショーウォルター監督)

 一度オプション降格となれば、MLB規定で10日間はメジャー復帰ができない。その間、対戦するはずだった相手は苦手とするブルージェイズ。今季もブルージェイズは左投手相手に打率.313を残している強力打線であり、そのチームとの対戦を避けることとなる。
 その代わりにチームのプランとしては、6月20日に1Aフレドリックの一員として3~4イニングを投げさせる模様だ。

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