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激闘ポストシーズンの裏で… 10年MVPのハミルトン氏が逮捕、娘に暴行加える

2019/10/31

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Getty Images



オールスター5度選出のスーパースター

 テキサス・レンジャーズなどで活躍したジョシュ・ハミルトン氏が、子供への暴行で逮捕されていたことが分かった。米メディア『ESPN』が30日(日本時間31日)、伝えている。
 
 ワシントン・ナショナルズが怒涛の下克上で球団初のワールドチャンピオンに輝き、メジャーリーグは全日程が終了。激闘の余熱もまだ冷めない中、かつてはワールドシリーズでもプレーしたスラッガーに暗い影がさしている。
 
 話題に上がったのはレンジャーズなどでプレーしたハミルトン氏。同サイトによると、9月30日(同10月1日)、自身の娘の言葉に激昴したハミルトンは、ボトルを上手投げで投げつけるなどの暴力行為に及んだとのこと。その後に逮捕される事態となっていた。
 
 現在は保釈金3万5000ドル(約380万円)を支払って釈放されているものの、裁判では2年から10年に及ぶ懲役刑が下される可能性もあるという。かつてはメジャーを代表する打者だったハミルトン氏だが、引退後も波乱の道を歩んでいるようだ。
 
 ハミルトン氏は1999年にドラフト全体1位でタンパベイ・レイズから指名されてプロ入り。球界屈指の若手有望株として大きな注目を浴びていたが、2001年に交通事故で負傷。治療中、プレッシャーから逃れるため、ハミルトン氏はアルコールとドラック中毒に陥ってしまう。
 
 その後は薬物使用が発覚して2度の出場停止処分を受ける。素行不良などもあって一時は事実上の球界追放状態にもなったものの、アルコールとドラッグを断ち切って再出発。07年にシンシナティ・レッズでメジャーデビューを果たした。
 
 翌08年からはレンジャーズに移籍。環境が合ったのかデビュー2年目で130打点をマークすると、10年には打率.359、32本塁打、100打点とかつて期待された才能を完全開花させてMVPを受賞した。10年から11年にかけて2年連続でワールドシリーズでもプレーしている。
 
 その後ロサンゼルス・エンゼルスと5年総額1億2500万ドル(約136億円)の大型契約を結んだものの好成績は残せず。度重なる故障もあり、15年にレンジャーズでプレーしたのを最後にメジャーでの出場はなく、事実上の引退状態となっていた。
 
 現役時代は“天才打者”と呼ぶに相応しかったハミルトン氏。かつて苦境から舞い戻り時代を彩ったスラッガーは、プライベートでも再起を図れるだろうか。



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