尊敬しあう、2人のレジェンド イチロー「3000本はAロッドにとって素晴らしい数字」
通算2885安打のイチロー、そして通算2997安打のAロッドがともに3000本安打に近付いている。イチローが初めてマーリンズのユニフォームで迎えたヤンキースタジアムでの試合後、レジェンド2人はお互いへの尊敬を語っている。
2015/06/19
Getty Images
Aロッドが達成間近の3000本安打
現地時間6月17日に行われたヤンキース対マーリンズ、イチローが自身3球団目となるマーリンズのユニフォームを着て初めてヤンキースタジアムに戻ってきた。またマーリンズ・パークではスタメンを外れていたヤンキースのアレックス・ロドリゲスも4番DHで出場。3000本安打を追う2人のレジェンドが注目を集めた。
9番ライトで先発出場したイチローは最初の2打席こそ凡退したものの、8回1死1塁の場面でヤンキースのリリーフ、ジャスティン・ウィルソンの速球をライト前に弾き返し、今季41安打目。3000本安打まで残り115本とした。イチローのプレーについて昨年までのチームメイト、そしてともにマイルストーンを追うライバルであるAロッドは『MLB.com』に対して以下のように語った。
“I enjoy seeing Ichiro out there all the time because he’s the only guy in the league older than me,” the nearly 40-year-old Rodriguez said about the 41-year-old Ichiro. “So I hope he stays and plays for a long time.”
「俺はいつもイチローのプレーを見るのを楽しんでいる、なぜなら彼はメジャーリーグで唯一自分より年齢が上の選手だからね」40歳に近付いているロドリゲスは41歳のイチローについて語った。「だから彼には長い間プレーしてもらいたいよ」
来月7月28日についに40歳の大台を超えるAロッド。科学の発達や医療技術の進化によって野球選手の年齢は昔より長くなっているものの、それでも40歳を超えて一線で活躍できる選手は珍しい。それだけにメジャー最年長、41歳という年齢で変わらぬ活躍を続けるイチローの存在はレジェンドAロッドにとっても新鮮なのだろう。
月曜、火曜に行われたマーリンズ・パークでの連戦ではDHが使えないためベンチスタートとなったAロッドもこの日は4番DHでスターティングメンバーに名を連ねた。試合開始前に3000本安打へ残り5安打と迫っていたヤンキースの主砲は初回、センターへの先制タイムリーを放つと、5回にもセンター前にクリーンヒット、2安打2四球の活躍でマイルストーンまで残り3本と近づけた。自身の3000本安打については「興奮しているし、リラックスしているし、楽しんでいるよ。母は俺と同じように興奮しているのも知っている。彼女は毎日試合を見て安打数をカウントしているんだ」と語り「ロドリゲス家にとってのエキサイティングな日」を心待ちにしている様子だ。