今季の「守備のベストナイン」が発表! データが表す世界最高の守備職人とは
2019/11/07
Getty Images
データを中心に選定されるウィルソン・ディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーの受賞者が6日(日本時間7日)、発表された。各リーグ1人ずつ選ばれるゴールドグラブ賞とは別の賞で、両リーグを通じて各ポジションから1人のみ選ばれる。公式サイト『MLB.com』が同日、伝えた。
【投手】ザック・グレインキー投手 ヒューストン・アストロズ
2年連続、直近4年で3度目の受賞となったグレインキー。剛速球ではなく、緩急やピッチトンネルを活用した狡猾な投球スタイルで今年も結果を残した。自身の守備力も大きな武器だ。
【捕手】ロベルト・ペレス捕手 クリーブランド・インディアンス
今季守備防御点(同リーグの平均的な選手が守った場合に比べ、減らした味方の失点数の推測値)で29を稼いだペレスがトップに輝いた。捕手としては2013年のヤディアー・モリーナ捕手に続く史上2位の好成績だった。
【一塁手】フリーディ・フリーマン内野手 アトランタ・ブレーブス
強打者のイメージの強いフリーマンだが、同アワードは2年連続の受賞となった。2年で319試合、2780回2/3を守り抜いた安定感も評価された形だ。
【二塁手】コルトン・ウォング内野手 セントルイス・カージナルス
ナショナル・リーグのゴールドグラブ賞と同時受賞のウォングは、いずれのアワードも自身初受賞。DRS14を稼いだ守備力で度々チームのピンチを救ってみせた。
【三塁手】マット・チャップマン内野手 オークランド・アスレチックス
昨季は全選手のうちの1人を選ぶアワードにも輝いたMLB最高の守備の名手が2年連続で受賞。圧巻の守備範囲と強肩で今年もDRS18と驚異の数字を残した。
【遊撃手】アンドレルトン・シモンズ内野手 ロサンゼルス・エンゼルス
過去7年で6度目の受賞、もはや常連のシモンズが受賞。2013年以降の通算DRSは179で、同じ期間に2位のニック・アーメッド内野手の76を大幅に上回っている。
【左翼手】デービッド・ペラルタ外野手 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
32歳にして、同アワードとゴールドグラブをともに初めて受賞のペラルタ。果敢なダイビングキャッチも目立ち、DRS10を稼いで貢献した。
【中堅手】ロレンゾ・ケイン外野手 ミルウォーキー・ブリュワーズ
広大な守備範囲を誇るケインが受賞。このアワードはこれで自身4度目の受賞となるが、ゴールドグラブは今季が初受賞だった。
【右翼手】アーロン・ジャッジ外野手 ニューヨーク・ヤンキース
圧倒的な強肩を持つジャッジが受賞。長打力の光る大砲としてのイメージが強い中、DRS19と守備面でもずば抜けた数字を記録してみせた。
【チーム】ヒューストン・アストロズ
ユリ・グリエル内野手、ホセ・アルトゥーベ内野手、アレックス・ブレグマン内野手、カルロス・コレア内野手の鉄壁の内野陣に、外野手も堅い守りでチームを盛り立てた。世界一にはあと一歩及ばなかったが、「守備と攻撃と投手のチーム」とも言えるような完成度の高いチームだった。