秋山翔吾、米メディアがブルージェイズに獲得を提言 外野陣全員20代もチーム出塁率はリーグ14位
2019/11/10
Getty Images
「最も魅力的なスキルはコンタクト能力、四球を選ぶ能力」
埼玉西武ライオンズからフリーエージェント(FA)宣言をしてメジャーリーグ挑戦を表明している秋山翔吾外野手について、トロント・ブルージェイズが獲得の候補に挙がっている。
31歳の秋山は、5年目の2015年にプロ野球史上最多となるシーズン216安打を記録するなど一軍で通算1405安打、打率.301、116本塁打、513打点、112盗塁、出塁率.376、長打率.454をマーク。最多安打4回、首位打者1回の打撃タイトルの他、ゴールデングラブ賞に6度輝くなど守備の名手としても知られる日本屈指の外野手だ。
シーズン終了後にFA宣言しメジャーリーグ挑戦を表明したが、国際大会「プレミア12」直前の強化試合で右足を骨折。移籍への影響が懸念される中、米メディア『BLUE JAYS BEAT』がブルージェイズに獲得を提言している。
同サイトは秋山について「スターになることは期待されておらず、“4番目の外野手タイプ”かもしれない」とする一方で、「彼の守備での働きは高い評価を受け、打撃でも過去3シーズンで打率3割以上を残している」と攻守の優秀な能力を評価。その上で「最も魅力的なスキルはコンタクト能力、四球を選ぶ能力」とした。
今季アメリカン・リーグ東地区4位に終わったブルージェイズの外野陣は、ルルデス・グリエルJr.、テオスカー・ヘルナンデスなど40人枠ロースターにいる7人全員が20代と若手の有望株揃いの状態だ。
しかし、同サイトは今季左翼手として63試合に出場し打率.277、20本塁打を放ったグリエルJr.について「チームは左翼で固定する選手としてはみなしていない」とし、内野手もこなせる“スーパーユーティリティー”として起用するだろうと言及。実際、今季は一塁と二塁で計12試合の出場を果たしている。
もちろんグリエルJr.の代わりに左翼の守備につく選手の候補は多数いるものの、今季ブルージェイズのチーム出塁率はリーグ15チーム中14位(.305)と沈んだ。それだけに、グリエルが内野手として起用される場合は、出塁率と守備力で秀でた秋山も有力なオプションとして獲得に動く可能性は低くなさそうだ。