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エンゼルス・トラウト、自身3度目のMVP獲得! 圧巻の成績で同僚プホルスの現役最多に並ぶ

2019/11/15

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 MLBは14日(日本時間15日)、2019年のアメリカン・リーグMVPを発表。ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手が自身3度目の受賞を果たした。3度のMVPは同球団のアルバート・プホルス内野手に並んで現役最多となった。同日、『MLB.com』が伝えた。
 
 トラウトは今シーズン開始前、12年479億円という超大型契約を結んで挑んだ。序盤から本塁打を量産し、年々向上する守備力も輝いてチームをけん引。強打の「2番・中堅」として活躍した。今季成績は打率.291、45本塁打、104打点、OPS(出塁率+長打率)1.083だった。
 
 トラウトの最大の武器は、調子の上下や故障離脱の少ない安定感と、全分野でトップクラスのオールラウンダーぶりとされてきた。打者の総合力を示すOPSは、0.900を超えると一流、1.000を超えると超一流という数字。トラウトは今季、MLBキャリア通算OPSを1に乗せた、”化け物”級である。
 
 3月の4試合でOPS.971を記録すると、その後は毎月1を超える安定感。夏場にも勢いは衰えず、7月には13本塁打、29打点、OPS1.214を記録してみせた。夏場にブーストした本塁打は、2015年に記録した41本を超えてキャリアハイの45本に到達。110個の四球を選んだ選球眼とともに、驚異的な武器となった。
 
 万能の野手トラウトの唯一の弱点とされていたのが、肩の強さ(送球の速さ)だ。しかし、今年は送球でも活躍が光った。特に注目を浴びたのが7月24日(同25日)のロサンゼルス・ドジャース戦で見せた補殺で、送球の速度は98.6マイル(約158.6キロ)だった。
 
 MLBのMVP投票で特に重視されるWAR(同一リーグの平均的な野手が出場した場合に比べてどれだけチームの勝利数を上乗せしたか)でも、8.3(『ベースボール・リファレンス』より)。通算72.5で、9年目にして史上87位にランクインしており、キャリアを通じて歴代上位に入る可能性大だ。
 
 大型契約を結んでも、淡々と数字を積み上げたトラウトは、これで2014年、2016年以来自身3度目のMVP受賞。現役最多だった同僚のプホルスに並んだ。もう一度獲得すれば、バリー・ボンズ氏の7度に続く2位となる。来季以降のさらなる進化からも目が離せない。



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