いまだ一線級の活躍 全米を驚かしつづけてきたイチロー
2001年4月2日にマリナーズでメジャーデビューしたイチロー選手、14年経った今も、マーリンズで41歳のベテラン選手としてまだまだその活躍は続く。
2015/06/21
Getty Images
全米を驚かせた今年のイチロー
2015年6月15日。マリナーズがイチローを手放したあの日からすでに3年弱の月日が流れていた。
昨年オフシーズンにイチローは、マイアミ・マーリンズと200万ドルの1年契約を交わし、その明るいカラフルなユニフォームを着る決心をした。
プレーオフを夢見る若いチームのためにベンチから助っ人として参上するベテラン選手として、つまりあくまでも補欠選手として、である。故障したり疲れて休養を要するレギュラー選手の代わりとして、イチローはここまで(6月16日試合後)147打席に立ち、.288/.338/.338と貢献している。
ポジション・プレーヤーとしてはメジャーリーグで最年長の選手でありながら、すでにチーム第2位となる6盗塁を決めている。
No longer does Ichiro bat lead-off everyday or provide Gold Glove caliber defense regularly. Those All-Star days are in the past. However, he still produces three years after what many believed to be the beginning of the end for the outfielder.
イチローは以前のように先頭打者で毎日出場することも、ゴールド・グラブに値する守備をいつも見せてくれることもない。しかし、外野手としてのキャリアがすでに終わったと誰もが見ていた頃から3年が経った今も、イチローはまだまだ活躍し続けている。
2013年、39歳のシーズンでイチローは150試合に出場、555打席、打率.262、OPS.639だった。
2014年には143試合に出場、385打席で打率.284、OPS.664を記録。そして2015年シーズンは、ここまでマーリンズの94パーセントの試合に出場している。これらは決して驚くような数字ではないが、多くのアスリートたちがすでに引退し、退職後の貯金を使って別の生きがいを探し始めるような年齢になっても、41歳のイチローは現役で活躍できることを明示している。
マリナーズが不調で苦戦しているときにスターとして輝いていた選手、日本の国全体を力づけるヒーロー、そのイチローが今ではマーリンズの新しいスター、ジアンカルロ・スタントンを陰で支える存在となっているのである。
イチローがこのまま調子を維持していけば、まだまだ多くの記録を達成できるはずである。現在の時点で、イチローの野球殿堂入りは誰もが疑わない明らかな事実であり、メジャー3000本ヒットに迫っている。
マーリンズは現在借金生活だが、そういっても首位とのゲーム差は絶望的ではない。
レギュラー外野手の平均年齢がイチローより17歳も若いこのチームにおいて、3人の才能ある外野手を引率するベテラン先輩として、10月に向かってまだまだ貢献していくことだろう。
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出典:”Ichiro still producing for Miami Marlins late into MLB career,” Call to the Pen, by Lucas Reider, June 16, 2015