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山口俊は「剛腕ではない」がエンゼルスなど6球団が興味か。“先発としての役割求める”MLB挑戦

2019/11/20

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スプリットに一定の評価「ストライク率が増加」。最高の比較対象は通算69勝のノーヒッター右腕

 読売ジャイアンツの山口俊投手がポスティング制度を利用したメジャーリーグ挑戦を表明したことを複数の米メディアが一斉に報じる中、『CBSスポーツ』が19日(日本時間20日)までに獲得に関心を向けている球団が6球団はあると伝えている。
 
 山口は2005年ドラフト1位で横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団。当初は先発ではあったものの、それより先に芽が出たのはリリーフとしてだった。2009年に18セーブを挙げると、その後は30セーブ(2010年)、34セーブ(2011年)、22セーブ(2012年)とクローザーとして活躍した。
 
 しかし、2014年に先発に再転向して8勝を挙げると、2016年にはプロ11年目にして自己最多の11勝をマーク。このシーズンオフに国内フリーエージェント(FA)権を行使し巨人に移籍した。
 
 1年目はグラウンド外の問題で4試合の登板に留まったものの、2018年にはノーヒットノーランを達成するなど9勝。移籍3年目の今季は15勝4敗、防御率2.91という成績でリーグ最多勝、最多奪三振(188)、最高勝率(.789)と投手三冠に輝いた。
 
 そして「第2回WBSC世界野球プレミア12」の終了後にメジャー挑戦を表明。海を渡る決断した選手は、今オフこれで筒香嘉智外野手、秋山翔吾外野手、菊池涼介内野手に続いて4人目(筒香、菊池、山口がポスティング、秋山はFA)となった。
 
 同サイトは、山口について「速球の平均球速は90.2マイル(約145キロ)で剛腕ではない」としながらも、スプリットとスライダーといった持ち球を紹介。特にスプリットについては「ストライク率の増加に繋がっている」と評価した。この投球スタイルを受けて、現在のMLB投手の中では「マイク・ファイアーズ(オークランド・アスレチックス、通算69勝)に最も類似する」と、過去2度ノーヒットノーランを達成した右腕と比較している。
 
 また、チーム事情からして山口に興味を示しそうな球団として6球団を列挙。先発投手の補強が課題となっている大谷翔平擁するロサンゼルス・エンゼルス、過去に日本人選手が多く所属しローテーション投手を必要とするシアトル・マリナーズ、その他にもアスレチックス、ダイヤモンド・バックス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・ホワイトソックスを挙げた。
 
 さらに、「山口が先発投手としての役割を求めている」ということもあり、「山口を疑う余地のない先発投手と見なすチームは大規模な契約オファーを出す」とも言及していることで、上記の6球団以外にも獲得に乗り出す球団はあるかもしれない。
 
 今季先発投手としてキャリアハイの成績を残し、32歳の年齢でメジャー挑戦を決断した右腕。これまでに日本人投手がメジャーで活躍した前例は少なくないが、彼らと同様に山口がメジャーの強者たちを相手にどれだけ通用するのか、大きな注目が集まる。

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