ドーピング肯定? 通算555発マニー・ラミレス氏が衝撃発言、自身の薬物使用に「後悔はしていない」
2019/11/21
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実績は抜群だが…2度の薬物規定違反
ボストン・レッドソックスなどでプレーしたマニー・ラミレス氏が、自身の禁止薬物使用について発言した。米メディア『NBC Sports』が20日(日本時間21日)、伝えている。
今回話題となったのはメジャーで19年間活躍したラミレス氏。レッドソックス時代にはデビッド・オルティス氏との強力コンビで球界を席巻した。2017年には四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスでプレーした過去も持つ。
メジャー通算成績は打率.312、555本塁打、1831打点で、シルバースラッガー賞は9度獲得。ポストシーズン通算でも打率.285、29本塁打、78打点と猛打を奮い、本塁打数「29」はポストシーズンでの歴代最多記録となっている。
守備・走塁での貢献度は決して高くなかったが、超一流の打撃技術を持っていたラミレス氏。その実績は米国野球殿堂入りに十分値するものだが、殿堂入り資格を得てからは得票率20%台(75%以上が殿堂入り)に留まっている。
殿堂入りを妨げているのはドーピング問題だ。ラミレス氏はロサンゼルス・ドジャース時代の09年、タンパベイ・レイズ時代の11年に禁止薬物使用が発覚し、それぞれ50試合と100試合の出場停止処分を受けている。特に11年は開幕数試合で引退を発表し、その後撤回して復帰を目指すなど、ひと騒ぎあった。
そんなラミレス氏だが、衝撃発言が飛び出した。同サイトによると、自身の禁止薬物使用について「(使用は)私にとって良い事だった。自分を成長させてくれたからね」とコメント。ドーピング肯定ともとれる発言となった。 また、ラミレス氏は使用を後悔していないとも発言している。
ラミレス氏は来年も殿堂入り資格を有しており、その得票率に注目が集まる。他にもバリー・ボンズ氏、ロジャー・クレメンス氏と、投打でメジャーを代表した選手がドーピング疑惑で殿堂入り出来ていないが、今年の得票率はどこまで伸びるだろうか。