MLB捕手市場に大きな変化? 強打のグランダルがホワイトソックス入り、他チームも一気に動くか
2019/11/22
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シカゴ・ホワイトソックスは21日(日本時間22日)、フリーエージェント(FA)となっていたヤズマニ・グランダル捕手と4年契約で合意。強力な捕手の行く先が決まったことで、他球団の編成にも影響が出てきそうだ。公式サイト『MLB.com』が同日、伝えた。
今季はミルウォーキー・ブリュワーズに所属したグランダルは、153試合出場、打率.246、28本塁打、77打点。フレーミング技術を始めとする捕手としてのスキルもトップクラスで、今季最強捕手の1人だった。
ホワイトソックスが結んだ契約は、『MLB.com』によれば4年7300万ドル(約80億円)。守備の要に強打のグランダルを迎え、主砲ホセ・アブレイユ外野手の残留や若手のブレイクと合わせて来季に向けて明るい材料が揃っている。
ホワイトソックスの今季の正捕手は29歳のジェームズ・マッキャン捕手。打率.273、18本塁打、60打点とまずまずの成績を残した。グランダルが4年にわたる契約を結んだことで、来オフにFAとなるマッキャンは争奪戦の可能性も出てきた。それ以前に、マッキャンをトレードの駒として放出する方向も現実的だ。
今オフのFA捕手市場で有力な選手たちは、36歳のロビンソン・チリノス捕手(元ヒューストン・アストロズ)、ジェイソン・カストロ捕手(元ミネソタ・ツインズ)、トラビス・ダーノー捕手(元タンパベイ・レイズ)ら。
しかし、世界一を狙いに行くチームが必要とするレベルの捕手は、グランダルのみだったとの見方もある。となると、トレードで獲得できる強力な捕手の株が大幅に上がってきそうだ。2022年まで契約を残すシカゴ・カブスのウィルソン・コントレラス捕手などが人気となりそうだ。
1人の選手の行方でリーグの勢力が大きく左右される野球の世界。来季の世界一に輝くのはどの球団だろうか。有力捕手の存在がカギになるのは間違いなさそうだ。