ホワイトソックス、主砲アブレイユと3年54億円で再契約「残りのキャリアをこの組織で」
2019/11/23
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QO受諾後に“複数年”ゲット!来季は優勝候補に?
シカゴ・ホワイトソックスが主砲のホセ・アブレイユ内野手と3年5000万ドル(約54億円)で再契約したことが分かった。米公式サイト『MLB.com』が22日(日本時間23日)、伝えている。
キューバ出身で現在32歳のアブレイユは、メジャー6年目の今季キャリア最多タイとなる159試合に出場し、打率.284、33本塁打、123打点、OPS(出塁率+長打率).834をマーク。キャリアハイとなった打点の他、ルーキー年で最優秀新人賞(新人王)を獲得した2014年の36本塁打に次ぐ本塁打数で打線を引っ張り、3度目のオールスター選出も果たした。
同サイトによれば、アブレイユの3年契約の内訳は、再契約のサインによる500万ドル(約5億4000万円)、そして1年目1100万ドル(約11億9000万円)、2年目1600万ドル(約17億3000万ドル)、3年目1800万ドル(約19億4000万円)。
シーズン終了後に1年1780万ドル(約19億2000万円)のクオリファイング・オファー(QO)を一旦は受け入れ残留を決めていたが、その後の話し合いの中で改めて上記の複数年契約を果たした。
アブレイユは契約に際し「とても嬉しいよ」とコメント。「過去のシーズンでも、残りのキャリアをこの組織の一員として過ごすだろうとみんなに言っていたんだ」とメジャーでは一筋で過ごしてきたホワイトソックスでキャリアを全うする意思も示している。
ホワイトソックスは今季72勝89敗でアメリカン・リーグ中地区3位となり、2008年以来となる地区優勝とポストシーズンにはまたも届かなかった。それでも、チーム再建に向けた動きは着実に進んでいる。
アブレイユだけでなくイーロイ・ヒメネス外野手やヨアン・モンカダ内野手、ティム・アンダーソン内野手といった若手打者の成長も顕著で、投手陣もルーカス・ジオリト投手がキャリアハイの14勝をマーク。最速約169キロを誇るマイケル・コペック投手の右肘靭帯手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰も待たれる。
また補強の面でもミルウォーキー・ブリュワーズからフリーエージェント(FA)となったヤズマニ・グランダル捕手と4年契約を結んでおり、これらの選手が思い通りの成績を残すことができれば、一躍優勝候補として来季を過ごすことになるだろう。