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「MLBは失敗を恐れない組織」。カブスとヤンキースがマイナー組織に女性コーチを採用、加速するダイバーシティへの取り組み

2019/11/24

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白人男性優位な一面があるのも事実

 往年の名選手が現役引退後のセカンドキャリアとしてコーチや監督に就任し、自らの経験を基に後進の指導にあたるという従来のやり方はどうやら過去のものになりつつあるようだ。
 
 やはりNPBやMLB傘下での選手経験を持たず、ミネソタ・ツインズ傘下ルーキーアドバンスドリーグでコーチを務める三好貴士氏はこのように語ってくれた。
 
「MLBは失敗を恐れない組織なのです。ヤンキースやカブスは長い歴史があるチームですが、その伝統は大切にしつつも、新しい取り組みを積極的に行っています。僕がいるツインズもキャッチャー経験がないタナー・スワンソンという人を球団のキャッチング統括コーディネーターにしました。この人は大学野球では有名な理論家でしたが、プロでの経験はまったくありませんでした」
 
「今回の女性コーチが採用されたのもその流れでしょうし、野球界全体から見れば多様性が広がることは間違いなく良いことです。ただ野球界にはまだまだ白人男性優位な一面が残っていることもまた事実です。僕らマイノリティが周囲に認められるには目に見えない困難を乗り越えていかなくてはいけません。彼女らも最初は苦労すると思いますが、頑張ってほしいですね」
 
*三好氏は米独立リーグのソノマ・ストンパーズ監督時代に1950年代以降初めての女性プロ野球選手をチームに受け入れた経験もある。
 
 
角谷剛

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