エンゼルスが4対1大型トレード敢行! 通算38勝バンディを獲得、大谷翔平らとローテ強化へ
2019/12/05
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過去には全体4位指名、“投壊”オリオールズでも活躍
ロサンゼルス・エンゼルスとボルティモア・オリオールズの間で、5選手が異動するトレードが行われた。米公式サイト『MLB.com』が4日(日本時間5日)、伝えている。
トレードは4対1の大型トレードとなった。エンゼルスはオリオールズからディラン・バンディ投手を獲得。一方のオリオールズはアイザック・マットソン投手、ザック・ピーク投手、カイル・ブラディッシュ投手、カイル・ブルノヴィッチ投手を交換相手として獲得した。
なお、オリオールズへ移籍した4投手は全員が20代前半で、メジャーでのプレー経験がないマイナーリーガー。再建期真っ只中のオリオールズにとっては期待の若手選手たちとなる。
現在27歳のバンディは11年にオリオールズから1巡指名(全体4位)を受けプロ入りすると、翌12年には早くもデビュー。ここ数年は頼れるローテーション投手として活躍しており、17年には自己最多の13勝を挙げている。
今季は30先発で7勝14敗、防御率4.79と2年連続で負け越したが、“投壊”状態にあるオリオールズでローテを守り抜く健闘を見せた。平均91.5マイル(約146キロ)の直球を軸に、チェンジアップ、カーブ、スライダーなど多彩な変化球を武器にしている。
また、17年に169回2/3、昨季は171回2/3、今季は161回1/2を投げるなど、イニングをしっかりと稼いでいる点にも高評価が付くだろう。ローテにイニングイーターがいないエンゼルスにとっては貴重な存在になるはずだ。
エンゼルスは深刻な投手不足に悩んでおり、今季は2桁勝利達成者がゼロという緊急事態。先発のみで100投球回以上をクリアした投手もおらず、先発防御率5.64はオリオールズにも劣ってリーグ最下位だった。そのため、バンディがエンゼルスを救う存在となる可能性は大いにある。
チームは他にもフリーエージェント(FA)でゲリット・コール投手の獲得を計画中。まだまだ2番手から3番手級の投手を揃える必要もあるが、投手補強は着実に進んでいるようだ。来季には大谷翔平選手も投手復帰の予定となっており、先発ローテーションが今季から大きく様変わりするかもしれない。