大味も破壊力あるアストロズ打線と対峙する田中将大 カギは制球力の修正
21日タイガース戦に登板し、5回を10安打7失点で3敗目を喫した田中将大。次戦は得点力が高いアストロズとの一戦だ。田中の修正能力、適応力が問われる試合になる。
2015/06/24
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次回の登板も予定通り
大事への危険な兆候なのか、単なる技術的な問題なのか。ヤンキース・田中将大の21日タイガース戦の投球内容は様々な憶測を呼んだ。5回を10安打7失点で3敗目。安打、失点はともにメジャーワーストで、1試合で3本も本塁打を浴びたのは日米通じて初めての経験となった。
タイガースとは4月23日以来の対戦。その前回登板では6回1/3を3安打1失点と好投しながら、登板2日後に右腕に異常を訴えた。
右手首の腱鞘炎と前腕部の張りにより、DL入りして1カ月を超す離脱。前回対戦時の悪夢、もしくはそれ以上の悲劇が、最悪のシナリオとして多くのメディアやファンの脳裏をよぎった。
ただ、これまでのところは、それらフィジカルの問題は浮上してきていない。田中の次回登板は、中5日で27日のアストロズ戦に正式決定した。
登板翌日には元気にキャッチボールを行い、その翌23日には早くもブルペン入りしフォーム修正に乗り出した。中5日の登板間隔ならば、ブルペン投球は登板から3日後の24日に行うのが通常。それを前倒しして、巻き返しへ動いた。
「ちょっと制球の面で甘くなった部分が多かったです。ちょっとしたことだと思っているので、次の登板までにしっかりと調整して、またいい投球ができるようにやっていきたいと思います」
田中は自身の公式サイトで、こうタイガース戦での敗戦を振り返っている。
本人の言葉を借りれば、肉体的な問題ではなく、あくまで技術的な問題。それも大きな誤差ではなく、ブルペン投球などを通じて修正可能と自信を示した。
確かにタイガース戦では球速は最速94マイル(約151km)を計時。右腕の状態を危惧させる球速の低下は見られなかった。