王者ナショナルズが白旗、大物FA2選手との再契約は断念「少なくとも1人と別れを告げる準備」
2019/12/07
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18勝&ポストシーズン無敗ストラスバーグと打点王レンドーン
ワシントン・ナショナルズのオーナーであるマーク・ラーナー氏が、今季終了後にフリーエージェント(FA)となったスティーブン・ストラスバーグ投手とアンソニー・レンドーン内野手の両選手と同時に再契約することはできないと明言した。米スポーツ専門サイト『ESPN』が6日(日本時間7日)、伝えている。
球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献したストラスバーグとレンドーン。ともにFA市場の目玉選手として注目を集める両選手だが、ナショナルズも再契約を諦めていない。しかし契約金の高騰は必至で、両選手と再契約をすることは難しいと『ESPN』は報じている。
同サイトによれば、オーナーのラーナー氏が両選手のうち「少なくとも1人と別れを告げる準備をしている」と報道。また、それを裏付けるように米メディア『NBCスポーツ・ワシントン』が報じた「我々は2人のうち1人を維持するだけの資金しかない。元々の給与が大きいからね」という同氏のインタビューも引用した。
レギュラーシーズンでキャリアハイとなる18勝を挙げポストシーズンでもワールドシリーズでの2勝を含む5勝0敗と大活躍したストラスバーグと、レギュラーシーズンで打率.319、34本塁打、メジャー最多126打点をマークし、ポストシーズンでは3本塁打を含む20安打で打率.328、15打点を残したレンドーンはどちらも諦め難い選手だ。
ラーナー氏は「彼らは素晴らしい」と2人を評価しながら、「両選手に素晴らしいオファーをしているが、(契約を)決めるのは我々じゃない」とコメント。代理人が“やり手”のスコット・ボラス氏とあって、高騰する契約金とオファーを合致させるのは至難の業になるだろう。
また、追い打ちをかけるように、『ESPN』によれば現在までにストラスバーグはニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースに1億8000万ドル(約194億4000万円)相当の契約を迫られ、レンドーンはドジャースやテキサス・レンジャーズと面談し交渉を行っているとされており、争奪戦は激しさを増している。価格は今後もさらに吊り上っていくかもしれない。
ナショナルズ、ラーナー氏にとっては昨オフのブライス・ハーパー外野手(フィラデルフィア・フィリーズ)に続いてスター選手を手放すことが濃厚だが、大幅な戦力ダウンを避けたいチームにとっては、どちらか1人でも確実に契約を結びたいところだ。