メッツ、ウィーラーの後釜はサイ・ヤング右腕か 2桁勝利10度の実績で十分な穴埋めへ
2019/12/08
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レッドソックスからFA、制球の良さ魅力
ニューヨーク・メッツがフリーエージェント(FA)市場にいるサイ・ヤング賞右腕の獲得へ向けて本腰を入れている。米公式サイト『MLB.com』が7日(日本時間8日)、伝えている。
メッツは先発右腕ザック・ウィーラー投手が今季限りでFAとなり、そのウィーラーは同地区(ナショナル・リーグ東地区)のライバルであるフィラデルフィア・フィリーズと契約。改めて先発ローテーションの強化が必要とされている。
その中で話題となっているのが、サイ・ヤング賞右腕の存在だ。同サイトは米メディア『MLBネットワーク』のインサイダー、ジョー・ヘイマン氏の「メッツがリック・ポーセロと話し合いをしている」という報告を報道している。
30歳のポーセロはデトロイト・タイガース時代、メジャーデビューの2009年から2014年まで6年連続2桁勝利。2015年からボストン・レッドソックスに移籍し、移籍2年目の2016年には自己最多の22勝(4敗)、防御率3.15の成績を残して自身初のサイ・ヤング賞を獲得した。
メジャー11年目の今季も14勝を挙げ、防御率5.52で12敗を喫したものの、11年間で10度の2桁勝利。通算成績は149勝118敗、防御率4.36で、9イニング当たりの本塁打率が1.1、与四球率が2.1と優れた数字が多い。30歳という年齢からもまだまだ活躍を期待できる選手だ。
同サイトは、メッツについて2年連続サイ・ヤング賞のジェイコブ・デグロム投手、ノア・シンダガード投手、マーカス・ストローマン投手、スティーブン・マッツ投手と現状の先発陣4人を紹介した上で「ここにもう1人の高品質の先発投手を加えることができる」と伝え、ウィーラーが去った今もハイレベルなローテーションを構築できるとしている。
ウィーラーの後釜として、その穴を十分に埋められるとされる実力派のポーセロ。一部報道では“過小評価されている”と伝えられた右腕の獲得へ本腰を入れ、今季の地区3位からさらなる上位進出を狙っていく。