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野球はメンタルのスポーツ メジャーを代表する主砲を形成したメンタル術

2度のオールスター出場、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞と27歳のポール・ゴールドシュミットはすでに多くの栄冠をメジャーリーグで手に入れている。それは数々の努力もあるが、自身も認めるメンタルな要素が多く関わっている。『MLB.com』のインタビューでメンタルの重要性について語っている。

2015/06/24

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コーチの教えで身についたメンタルの強さ

 2009年のドラフト8巡目、全体246位でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名を受け、当時は将来を有望視されるいわば「プロスペクト」と呼ばれるほどではなかった。スカウトからはバットを長く持ちすぎている欠点を指摘され、守備も平均以下という評価を受けていた。当時の評価としては間違ってなかったかもしれないが、彼らが評価すべきだったのはゴールドシュミットのどんな状況へも対応できるメンタルな部分だったのではないだろうか。

 さらには勉強熱心な姿勢、そしてどんな些細なことでも吸収し自分のものにしようとする心得を持ち合わせていた。ホームであってもロードであってもゴールドシュミットのロッカーには常にいろいろなジャンルの本が置いてある。新たな情報を模索して、覚えておきたいフレーズなどは書き留めている。グラウンドへ出てもベンチでは常に誰かと野球の話をしながら何かを吸収しようとしている。

 昨シーズン最後の2カ月を怪我のため離脱することになった際には、誰よりも早く球場入りしリハビリを先に終えていた。それは打撃練習が始まる時に打撃コーチの視点から何かを学ぶ時間を設けるためだ。

 打撃コーチを務めるターナー・ウォード氏、そして今はヒューストン・アストロスのアシスタント打撃コーチとなったアラン・ジンター氏はマイナーの時から常に同じメッセージを繰り返し選手に言っていた。
「最高の打者であっても10回中7度は失敗するスポーツであり、それとどう向き合っていくか考えろ。そして試合がどんなに一方的な展開であっても打席を無駄にするな」と

“I think those guys started putting it into my head things I didn’t realize at the time would be considered a mental part of the game. But then when you start to learn, you look back and realize those guys were awesome and taught me so much. Maybe I would have even made the big leagues without those guys, but I wouldn’t have been as successful.”
「自分が彼らに言われ続けていたことがゲームを戦う上でメンタル的な要素になるとまだ理解していなかった当時、(彼らが言い続けていたことによって)すでに自分の脳に刷り込まれ始めていた。言っている意味がようやくわかり始めた時に、思い返してみると彼らの偉大さ、そして多くのことを自分に教えてくれていたのだと理解した。彼らがいなくてもメジャーリーガーになれたかもしれないが、これほど結果は残せなかっただろう」(ゴールドシュミット談)

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