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MLBはマイナーリーグとの関係を解消する用意があると恫喝。互いが非難を応酬し、深まる対立

2019/12/17

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 2020年9月に失効するメジャーリーグ機構(MLB)とマイナーリーグ機構(MiLB)の間で結ばれた協定(Professional Baseball Agreement, 以下PBA)の見直しを巡って、両者が互いに非難を応酬し、対立が深まっていることが連日米国内のメディアで報じられている。
 

両者の深まる対立、独自に「新たな契約」も

 発端は10月にMLBが2020年シーズン終了後に42のチームをマイナーリーグから削減する計画を提案していると、野球専門誌『Baseball America』で報じられたことだ。当然のことながら、削減対象とされたマイナーリーグのオーナーたちはこの計画に強く反発した。さらにこの問題は社会的な注目を集め、バーニー・サンダース上院議員やエリザベス・ウォーレン上院議員らの大物政治家までがMiLB側についた発言をするに至った。
 
 ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは提案内容が外部に漏れた経緯について不満を持っていたようで、12月11日(日本時間12日)にはウィンター・ミーティングでの記者会見において、MiLBが機密保持義務を遵守しないうえに、交渉でまったく妥協点を見出そうとしていないと非難する声明を発表した。
 
 マンフレッド氏の非難に対して、MiLB側も即座に反発し、4ページに渡る詳細なメモを公表した。その文書では施設、遠征、選手の健康と待遇などの各項目を並べ、どの項目においてもMiLBは改善のための議論をする用意があると反論し、マンフレッド氏の言葉を否定している。
 
 これに対してMLBもまた公式声明を発表した。MiLBの個々の反論については述べず、マンフレッド氏のかねてからの主張を繰り返し、さらにMLBはMiLBと手を切り、独自のマイナーシステムを構築する権利があるとまで踏み込んだものだ。
 
 MLBの声明骨子は以下の通り。
 
「彼らがメジャーリーグと契約を望むのであれば、現在のシステムが抱える重大な案件について交渉のテーブルにつかなくてはいけない。そうでなければ、MLBは独自にあらゆるマイナーチームや米国内の独立リーグのチームなどと新たな契約を結ぶこともできる」

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