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MLBはマイナーリーグとの関係を解消する用意があると恫喝。互いが非難を応酬し、深まる対立

2019/12/17

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独立リーグとの契約も現実味帯びる

 このMLBの声明を大手紙『Los Angeles Times』が「MLBがマイナーリーグから立ち去ると脅迫」という見出しで報じると、様々な波紋が広がった。
 
 先日マンフレッド氏と会談したサンダース上院議員は即座に公開書状を発表し、MiLBとの誠実な交渉を約束したマンフレッド氏に対して「激怒している」と非難した。サンダース上院議員は12月15日には訪問先のアイオア州バーリントンで複数のマイナーリーグ職員や選手と面談し、マイナーリーグ存続を強い口調で訴えた。
 
 マイナーリーグのシステムが現在に近い形になったのは1963年のこと。以降約半世紀以上に渡って、いくつかの微調整はあったものの、MLBとMiLB間で過去の交渉はスムーズに行われてきた。だが、2021年から始まる次の10年間については、両者の主張は隔たったままで、交渉の糸口さえ見つからない状況のようだ。
 
 入れ替わりは激しいものの、現在北米にはいくつかの独立リーグが存在している。その主だったものはアメリカン・アソシエーション、アトランティック・リーグ、フロンティア・リーグ、ペコス・リーグなどだ。
 
 『Sporting News』誌によれば、これらの4リーグだけでもチーム数は合計で46になり、それらが本拠地としている球場の殆どはマイナーリーグと比べても客席数などの規模においては大差がない。選手のレベルも高く、メジャー経験者や逆に独立リーグからメジャーに移籍する選手も珍しくない。アトランティック・リーグは特にMLBと関係が深く、昨年度からロボット審判などの新しい試みを行う場にもなっている。
 
 MLBがMiLBと手を切り、独立リーグのチームを傘下に組み入れるという話はあながち夢物語とは言えない。
 
 
角谷剛

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