獲得し過ぎ?ホワイトソックスがプイーグ獲得に関心 ポジション重複も「主要ターゲット」
2019/12/27
Getty Images
通算414発エンカーナシオンも獲得
補強を続けるシカゴ・ホワイトソックスが、クリーブランド・インディアンスからフリーエージェント(FA)となっているヤシエル・プイーグ外野手に関心を持っていることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が26日(日本時間27日)、伝えている。
25日(同26日)にはニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていたエドウィン・エンカーナシオン内野手を獲得したホワイトソックスだが、今後新たにプイーグを獲得する可能性が浮上。同サイトによると、チームは“主要ターゲット”として見ているという。
チームは今オフ、ヤズマニ・グランダル捕手、ダラス・カイケル投手らFA市場の有力選手らを獲得。球団一筋のホセ・アブレイユ内野手の引き止めにも成功しており、主力級を揃え、今季よりも格段に戦力はアップしている。
外野手としてはテキサス・レンジャーズからトレードでノマー・マザーラ外野手を新たに獲得。荒削りな打撃スタイルだが、24歳の現時点で通算79本塁打、メジャーでも最高のパワーをもつ若き長距離砲が加入し、打線の厚みはさらに増していた。
他にも外野には左翼に今季31本塁打で大ブレイクのイーロイ・ヒメネス外野手、中堅には好守と脚力を兼ね備えたアダム・エンゲル外野手がいる。既にレギュラー陣がほとんど確定している状態だが、もしプイーグが加入するならば、激しいレギュラー争いとなるだろう。
現時点でポジションが被っているのは右翼手のマザーラ。プイーグは強肩を活かした守備にも定評がある一方で、マザーラの守備の評価は高くない。将来有望なマザーラだが、打撃でもこれまでの実績ではプイーグの方に分がある。
左打者のマザーラと右打者プイーグをプラトーン起用する案もあるが、果たして獲得はあるだろうか。今季はマザーラが打率.268、19本塁打、66打点、4盗塁。対するプイーグが打率.267、24本塁打、84打点、19盗塁の成績となっている。
オフの積極補強の通り、ホワイトソックスが2020シーズンにかける想いは相当なもの。今オフは今までの球団再建期から一気に勝負モードに移行しつつある。補強続行の姿勢を見せているだけに、開幕時の陣容はさらに豪華になるかもしれない。