ナショナルズ、“逆輸入”大砲テームズ獲得 ベテラン積極補強と若手成長で主砲の流出カバーへ
2020/01/07
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救援右腕ハドソンも残留
ワシントン・ナショナルズが、フリーエージェント(FA)となっていたエリック・テームズ内野手、ダニエル・ハドソン投手とそれぞれ契約合意した。米公式サイト『MLB.com』が6日(日本時間7日)、伝えている。
ナショナルズはミルウォーキー・ブリュワーズからFAとなっていたテームズと1年400万ドル(約4億3000万円)で契約合意。同日に、同球団からFAとなっていたハドソンとも2年1100万ドル(約11億9000万円)で合意し、引き止めに成功した。
テームズは昨季149試合で打率.247、25本塁打、61打点の成績。17年に韓国リーグからMLBに復帰して以来、安定した長打力を発揮している。ハドソンはトロント・ブルージェイズとナショナルズで計69試合に登板し、9勝3敗、11ホールド8セーブ、防御率2.47。ナショナルズ移籍後は24登板で3勝0敗、3ホールド6セーブ防御率1.44と大活躍した。
チームからはFAでアンソニー・レンドーン内野手がロサンゼルス・エンゼルスに移籍し、MVP級の成績を残した主砲が流出。元々ブルペン陣がアキレス腱のチームだったが、今回のテームズとハドソンの補強で、少なからず弱点解消に成功したようだ。
なお、ナショナルズは1月に入ってからスターリン・カストロ内野手、アズドルバル・カブレラ内野手とも合意。29歳のカストロは通算1617安打の実績があり、昨季も172安打、22本塁打。34歳のカブレラも昨季18本塁打を放った強打者だ。
また、期待の若手選手ではカーター・キーブーム内野手もいる。昨季はメジャー出場は1年目で11試合のみながら、3Aでは109試合に出場し、打率.303、16本塁打、79打点の好成績をマーク。遊撃手登録だが二塁を守ることもできる22歳で、今季のブレイク候補だ。補強選手とも相まって、内野陣は充実している。
チームはFAでジョシュ・ドナルドソン内野手獲得を狙う可能性が高かったが、今月に入っての補強でそれもかなり薄れてしまった。レンドーン流出の穴を埋めるのは至難の業だが、テームズら新戦力でカバーすることはできるだろうか。世界一達成後も補強に余念がないナショナルズの今季に注目だ。