レッドソックスが18年WSで“裏切り”のサイン盗み 17年に再犯しない覚書も…当時の選手3人が証言
2020/01/08
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ダグアウトそばのビデオルームで相手のサインを研究、自軍選手に伝える
ボストン・レッドソックスが、2018年に「サイン盗み」をしていたという疑惑が浮上し、メジャーリーグ(MLB)機構が調査をすることになった。米公式サイト『MLB.com』が7日(日本時間8日)、伝えている。
同サイトは米メディア『ジ・アスレチック』の報道を引用し、レッドソックスの一部の選手が2018年に球団のビデオルームで対戦相手のサインを研究し、打席の自軍選手にそのサインを伝えていたという。
レッドソックスは、2017年にもニューヨーク・ヤンキースに対してサインを盗むため「アップルウォッチ」を使っていたとして罰金を科せられていた。そして、当時コミッショナーのロブ・マンフレッド氏はレッドソックスから再びこのような違法なサイン盗みをしないと「絶対的な保証」を受けていた。
しかし、今回2018年にレッドソックスが再びサイン盗みをしていたという疑惑が浮上したことで、MLB機構は「2017年9月15日(同16日)、レッドソックスは電子機器の使用やビデオルームの不適切な使用を行わないと覚書をした」と明らかにしたうえで、「今回の申し立てを受け、問題の調査を開始した」とした。
そしてそのレポートとして、これまでに「2018年のワールドシリーズで当時レッドソックスに所属していた3選手が本拠地フェンウェイ・パークのダグアウトのそばにあるビデオルームを使用し、対戦相手(ロサンゼルス・ドジャース)のサインを研究し、自軍の選手に伝えていたことを証言した」と報告されている。
MLB機構は昨年11月にはヒューストン・アストロズが中堅方向からのビデオカメラを使ってサイン盗みをしていたという疑惑を調査している。しかし、『MLB.com』によれば、同機構は「レッドソックスに対してアストロズ以上に調査範囲を広げて真相解明を進めていく」と伝えている。