ツインズ、傘下ルーキーリーグの監督に三好貴士氏 NPB、MLBを経由しない日本人マイナー監督は史上初【インタビュー】
ミネソタ・ツインズは10日(日本時間11日)に公式ホームページを更新し、2020年シーズンにおける傘下マイナーリーグ全チームの監督及びコーチ人事を発表した。その中に名を連ねたのが、ルーキーリーグにあたるガルフ・コースト・リーグ・ツインズ(以下GCLツインズ)の監督に就任した三好貴士氏だ。
2020/01/11
角谷剛
入団1年目の新人選手をメジャーのキャンプ施設で指導
前年2019年までの2シーズンをエリザベストン・ツインズでコーチを務めた三好氏は、1901年の球団創設以来約120年に及ぶツインズ歴史上初の日本人監督となった。
GCLツインズの本拠地はフロリダ州フォートマイヤーズ市。チームが所属するルーキーリーグはフロリダ州にキャンプ施設を持つメジャー15球団が所有する傘下チームで構成され、新人選手の育成が主な目的だ。6月下旬から8月下旬までの2か月間で各チームが約60試合を戦うので「サマーリーグ」とも呼ばれる。
同様の目的のリーグが米国アリゾナ州とドミニカ共和国にもある。3Aから1Aまでのマイナーリーグ球団がそれぞれにオーナーを持つ独立採算であるのに対し、これらのルーキーリーグに参加するチームはメジャーリーグ球団の直営であり、試合はメジャー春季キャンプ施設で行われる。
ルーキーリーグでプレイするのはその名の通り入団1年目の新人選手たちだ。リーグ公式戦が開始される僅か数週間前のドラフト会議で指名された選手に加え、ドミニカ共和国やベネズエラなどラテン諸国を中心とした海外選手でチームを作る。
そのため、2020年シーズンの選手ロースターは現時点では全くの白紙だ。例として前年のGCLツインズ選手を出身国別に分けると、米国13人、ベネズエラ12人、ドミニカ共和国7人、他にカナダやヨーロッパ各国からの選手がいて、海外からの選手がむしろ多数を占める。