ツインズ、傘下ルーキーリーグの監督に三好貴士氏 NPB、MLBを経由しない日本人マイナー監督は史上初【インタビュー】
ミネソタ・ツインズは10日(日本時間11日)に公式ホームページを更新し、2020年シーズンにおける傘下マイナーリーグ全チームの監督及びコーチ人事を発表した。その中に名を連ねたのが、ルーキーリーグにあたるガルフ・コースト・リーグ・ツインズ(以下GCLツインズ)の監督に就任した三好貴士氏だ。
2020/01/11
角谷剛
米独立リーグ選手からの“叩き上げ”。監督として最優秀賞も
プロでの経験がなく、国籍や背景も様々な選手たちを約2か月間という短い期間でチームにまとめあげるという重責が三好氏には期待されている。18歳で単身渡米し、現在41歳の三好氏にはNPBやMLB傘下での選手経験はない。
指導者としても、独立リーグの選手兼アシスタントという立場からメジャー組織まで這い上がってきた叩き上げだ。2018年にツインズ傘下のコーチになる以前は、パシフィック・アソシエーション・リーグにおいてソノマ・ストンパーズの監督を務め、同リーグ最優秀監督賞に2年連続で選出されている(2016、2017シーズン)。
1995年に野茂英雄氏が扉をこじ開けて以来、数多くの元NPB選手がMLBで活躍してきたが、コーチや監督などの日本人指導者となると数は少ない。ましてやNPBやMLB傘下での選手経験がない日本人がMLB傘下チームの監督になるということは未だに例がない。
春季キャンプに先立ち、三好氏はツインズがドミニカ共和国で運営するベースボール・アカデミーで行われていたミニキャンプに参加した。ドミニカ共和国へ向けて出発直前の三好氏にインタビューし、その意気込みを聞いた。