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サイン盗みでアストロズに厳罰!GMと監督は1年間出場停止 未来失う「ドラフト上位指名権はく奪」も

2020/01/14

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Getty Images



当時ベンチコーチだった現レッドソックス監督も今後処分へ

 MLB(メジャーリーグ)のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏が、ヒューストン・アストロズが2017年と2018年のシーズンにサイン盗みを行ったとされる疑惑について調査結果を報告。球団のジェフ・ルーノーGMとA.J.ヒンチ監督の1年間の出場停止とするなど厳罰を発表した。米公式サイト『MLB.com』など複数のメディアが13日(日本時間14日)、伝えている。
 
 アストロズは2017年から2019年にかけて3年連続でアメリカン・リーグ西地区を制し、2017年には球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成するなど、近年はメジャー随一の強さを誇っていた。しかし、この2017年のワールドシリーズで「サイン盗み」を行ったいう疑惑が浮上し、MLBが調査をしていた。
 
 マンフレッド氏は調査の結果について「アストロズの上級幹部の行動は、規律に触れる重大なものだということが分かった」とコメント。サイン盗みは2017年のポストシーズンから2018年のシーズンにわたって選手とスタッフに指示され、それが実行されていたと明かされた。
 
 さらに、マンフレッド氏は加えて「その行為(サイン盗み)が実際にフィールドの結果に影響を与えたかどうかを判断することは不可能だが、実際に行われたという認識は試合に重大な損害をもたらす」と話し、「試合の完全性について問題提起された」とフェアな試合が行われることへの強い意思を示している。
 
 MLBは、調査結果を受けてアストロズに対して、「罰金500万ドル(約5億5000万円)」、「ルーノーGMとヒンチ監督は即時有効とされる1年間の出場停止」、「2020年と2021年のドラフト1巡目、2巡目指名権のはく奪」という厳罰を発表した。
 
 そして、球団はこの処分に対してルーノーGMとヒンチ監督の解任を発表。球団オーナーであるジム・クレイン氏は自ら下した処分について「調査レポートを受け取り、私は両者に責任があると感じた。レポートを読んで、サイン盗みはかなり明確なものであることが分かった」とコメント。マンフレッド氏いわく、クレイン氏は「組織のメンバーの行動に非常に悩まされ、動揺し、私の調査を完全にサポートしてくれた。要求したすべての情報を提供してくれた」とMLBの調査に
協力的だっという。
 
 また、今回の件でアストロズの選手には罰則は与えられないとされているが、ルーノーGMやヒンチ監督とともにサイン盗みに関与していたとされる当時アストロズのベンチコーチだった現ボストン・レッドソックスのアレックス・コーラ監督に対しては今後処分が下される見込み。レッドソックスにもサイン盗みの疑惑があることから、レッドソックスの調査が完了するまで発表はされないもようだ。



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