FA三塁手ドナルドソンがツインズと合意 4年101億の大型契約、“超重量打線”の仲間入りへ
2020/01/15
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33歳以上では史上2番目の高額契約
ミネソタ・ツインズはアトランタ・ブレーブスからフリーエージェント(FA)となっていたジョシュ・ドナルドソン内野手と契約合意した。米公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、伝えている。
ブレーブスとの再契約の可能性も高かったドナルドソンだが、最終的にツインズと4年9200万ドル(約101億1000万円)で契約合意。5年目には球団側にオプションが付いており、39歳までツインズの一員である可能性がある。
また、33歳以上の選手では、1998年にロサンゼルス・ドジャースと7年1億500万ドル(約110億5000万円)の契約を結んだケビン・ブラウン投手に次いで、史上2番目に高額な契約となったとのこと。既に34歳とベテランのドナルドソンだが、選手としての評価はまだまだ高いようだ。
元々は捕手としてプレーし、10年にオークランド・アスレチックスでデビューしたドナルドソンだが、三塁手へ転向。すると攻守ともに急成長し、15年にはトロント・ブルージェイズで41本塁打、123打点の成績でア・リーグMVPを受賞した。
17年からは故障に苦しみ、翌18年にはわずか8本塁打でシーズン終了となっていた。しかし、再起を誓った昨季はブレーブスで155試合に出場し、打率.259、37本塁打、94打点と完全復活。DRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)はプラス15点を記録し、持ち味の守備も好調だった。
新天地となるツインズは昨季、30本塁打超えの打者が5人。シーズンでは計307本塁打が飛び出てチームでのMLB記録を樹立した。ネルソン・クルーズ外野手ら強打者とともに、今季も破壊力満点の打線を組むことになるだろう。
また、ツインズは今回の獲得劇で、ドナルドソンと対戦しなくて済むことも好材料だ。ドナルドソンはツインズ戦に強く、これまで43試合で打率.395、19本塁打、46打点と猛打炸裂。これまで最強の敵だった選手が一転、味方に付くことになる。
なお、同日にもチームとの3年間の契約延長が発表されたミゲル・サノー内野手は一塁転向が濃厚。ポストシーズンでは16連敗中のツインズだが、ドナルドソン加入で今季こそは勝利を掴めるだろうか。