MLB唯一のカナダ本拠地、移民が多い大都市…山口俊が入団するトロント・ブルージェイズはどんなチーム?
2020/01/20
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同地区は強敵揃い、2世選手の台頭も
台頭する若き2世選手たち
2019年シーズン中、ブルージェイズは選手育成に関する2つの話題で注目を集めた。1つは傘下マイナーリーグ選手たちの報酬を現行から一律50%上乗せすると発表したこと、もう1つはブラディミール・ゲレーロの息子ブラディミール・ゲレーロJr. 、ダンテ・ビシェットの息子ボー・ビシェット、クレイグ・ビジオの息子キャバン・ビジオという3人の2世選手をメジャーに昇格させたことだ。
ゲレーロは三塁手で20歳、ビシェットは遊撃手で21歳、ビジオは二塁手で24歳。彼らが今シーズンそろって活躍するとなれば、2世選手であるだけではなく、MLBきっての若い内野陣となり、話題性は大きい。
ア・リーグ東地区のライバルたち
このようにチームの再建が実を結びつつあることを感じさせるブルージェイズだが、所属するア・リーグ東地区にはニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスというMLBきっての人気と資金力を誇る伝統チームが存在する。昨シーズンに躍進をとげたタンパベイ・レイズも同リーグ内の強力な壁となる。
ヤンキースの田中将大との投げ合い、レイズの筒香嘉智との対決も期待される山口だが、先発ローテーション入りを勝ち取るためには、まずは春季キャンプで実力を発揮できるかが重要になる。ブルージェイズはフロリダ州で行われるグレープフルーツ・リーグに所属し、上記ライバルチームとのオープン戦も予定されている。ブルージェイズの投手と捕手組がキャンプ地入りをするのは2月12日だ。
角谷剛