ヤンキースの英雄ジーター、得票率99.7%で殿堂入り「最高の名誉」 “ラストチャンス”ウォーカー氏も
2020/01/22
Getty Images
満票にわずか1票届かずも…ヤンキースへの愛情を改めて語る
米国野球殿堂が2020年の殿堂入り選手を発表し、元ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーター氏が得票率99.7%、元コロラド・ロッキーズのラリー・ウォーカー氏が76.6%で選出された。米公式サイト『MLB.com』が21日(日本時間22日)、伝えている。
米国野球殿堂の投票はBBWAA(全米野球記者協会)に10年以上所属する記者によって行われ、そのうち75%の票を得た候補者が選出される。2019年には元ヤンキースの守護神でメジャー歴代最多記録となる通算652セーブを挙げたマリアーノ・リベラ氏が史上初めて満票での殿堂入りを果たした。
同じくヤンキースで「キャプテン」の愛称で通算3465安打、260本塁打、1311打点、14度のオールスターゲーム選出、そしてチームを5度の世界一に導いたジーター氏には、リベラ氏に続いて2人目の「満票選出」が期待されていたが、全397票のうち獲得したのは396票。殿堂入り資格1年目の選出を果たしたが、満票にはわずか1票届かなかった。
それでも、ジーターの得票率99.7%は史上2番目の高さ。2632試合連続出場のメジャー記録、そして通算3184安打、431本塁打、1695打点の成績をマークしたカル・リプケンJr.氏(元ボルティモア・オリオールズ)の99.3%を上回るものとなった。
同サイトによれば、ジーター氏は自身の殿堂入りについて「キャリアを始めた時、殿堂のことは決して考えていなかった。これはプレーするすべての選手に与えられる最高の名誉なんだ」と喜びを語り、現役時代を振り返り「最も特別なことは、キャリアを通じて1つの組織でプレーしてきたことだと思う。(ヤンキースは)私が今までプレーしたかった唯一の場所だった」とチームへの愛情を改めて示している。