騒動渦中のアストロズ、新監督候補にOBオースマス氏 昨季はエンゼルスを指揮し同地区球団を熟知
2020/01/25
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捕手としてゴールドグラブ賞3度、クレメンス氏ら擁する強力投手陣をリード
ヒューストン・アストロズの新監督候補に、昨季ロサンゼルス・エンゼルス監督を務めたブラッド・オースマス氏の名前が挙がった。米公式サイト『MLB.com』が24日(日本時間25日)、伝えている。
球界を大きく騒がせているサイン盗み疑惑の責任を問われ、ジェフ・ルーノーGMとA.J.ヒンチ監督が解任となったアストロズ。新監督探しに翻弄する中、候補として前エンゼルス監督のオースマス氏の名前が挙がった。
オースマス氏は昨季にエンゼルス監督に就任。19年間監督を務めたマイク・ソーシア氏の後を継いだものの、70勝92敗とチームは大きく負け越した。エンゼルスとは3年契約を結んでいたが、わずか1年で解任され、後任にはシカゴ・カブスで指揮を執っていたジョー・マッドン氏が新監督に就任した。
オースマス氏は、エンゼルス以前では14年から17年までデトロイト・タイガースを指揮。就任1年目は90勝72敗で地区優勝に導いたが、翌15年はまさかの最下位へとダウン。ポストシーズンでの勝利経験もまだない。監督としての通算戦績は808試合で386勝422敗、勝率.478となっている。
実績は飛び抜けてはいないオースマス氏だが、監督として5年間の指揮経験があるのは心強い。また、エンゼルスとアストロズは同じ地区(ア・リーグ西地区)なだけに、オークランド・アスレチックスなど、西地区の球団と多く対決していた経験も有利に動くだろう。
なお、オースマス氏は97年から98年、01年から08年までは選手としてアストロズに在籍。在籍期間はキャリアの球団別では最も長く、ゴールドグラブ賞を3度受賞した実績もある。
05年にはロジャー・クレメンス氏、アンディ・ペティット氏ら強力投手陣をリードし、球団史上初のワールドシリーズ進出へと導いたオースマス氏。チームにとっても馴染み深い人物だが、果たして、監督としての古巣復帰はあるだろうか。