「来年はビスケルの年」メディアが名遊撃手の殿堂入りに早くも太鼓判
2020/01/26
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今年は得票率52.6%で第6位
殿堂入り有資格初年度のデレク・ジーター氏と10年目のラストチャンスだったラリー・ウォーカー氏の両名が選出された今年度の米国野球殿堂投票。まだその余韻が冷めきらぬ中、24日(日本時間25日)、米国メディア『ESPN』のスペイン語圏版『ESPNデポルテス』では、早くも来年度の投票について言及している。
同メディアのホルヘ・モレホン記者は「2021年はオマー・ビスケルの年になるだろう」という記事を寄稿し、来季で殿堂入り挑戦4年目となるベネズエラ人遊撃手の選出に太鼓判を押している。
同記者は、今年得票率70%(75%以上の得票で殿堂入り)で落選したカート・シリング氏について、過去70~74%の得票を獲得して落選した者は、その後の投票で必ず殿堂入りしていることから、来年で挑戦9年目となるシリング氏の殿堂入りは確実とした上でビスケル氏がそれに次ぐと見ている。
ビスケル氏は今年が有資格3年目。初年度に37%の得票率を集めると、昨年は42.8%、そして今年は52.6%と着実にポイントを伸ばしてきた。そしてこの3年で、チッパー・ジョーンズ氏、ジム・トーミ氏、ブラディミール・ゲレーロ氏、マリアーノ・リベラ氏、マイク・ムシーナ氏、エドガー・マルティネス氏ら、ビスケル氏の上にいた有力者たちが殿堂入りしたことで視界が開けたと主張。
それに加え、今年ビスケル氏より得票を集めたのが、いまだ評価が分かれるバリー・ボンズ氏、ロジャー・クレメンス氏であり、来年度から新たに有資格者となる顔ぶれの中にビスケル氏を超える存在がいないことも後押しすると述べている。
様々な要因がビスケル氏の殿堂入りを後押ししそうだが、何よりもビスケル氏の実績そのものが一番の要因だろう。24年に渡る長い現役生活の中で残した、通算2877安打、404盗塁、そして11度のゴールドグラブ受賞という輝かしい実績はまさに殿堂級だ。遅かれ早かれ殿堂入り確実だろうが、その時は来年なのか。気は早いが来年の投票が非常に楽しみだ。