ダイヤモンドバックス、走攻守揃う“アスリート”マーテイ獲得 パイレーツとのトレード成立
2020/01/28
Getty Images
昨季は本塁打と打点でキャリア最多!打倒ドジャースへ大きな一手
アリゾナ・ダイヤモンドバックスが、トレードでピッツバーグ・パイレーツのスターリング・マーテイ外野手を獲得した。米公式サイト『MLB.com』が27日(日本時間28日)、伝えている。
31歳のマーテイは2012年にパイレーツでメジャーデビューを果たし、昨季までパイレーツ一筋で過ごしてきた。通算953試合で打率.287、108本塁打、420打点、239盗塁、OPS(出塁率.341+長打率.452).793。昨季は132試合で打率.295、23本塁打、82打点、25盗塁、OPS(出塁率.342+長打率.503).845の成績で、本塁打、打点、長打率、OPSはキャリア最多だった。
守備でも2015年から2016年にかけて2年連続でゴールドグラブ賞を獲得し、2016年には自身初のオールスターゲーム選出。類稀な身体能力を生かした走攻守揃う選手として、2018年にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍したアンドリュー・マカッチェン外野手の穴をカバーした。
同サイトによれば、ダイヤモンドバックスはパイレーツからマーテイと150万ドル(約1億6000万円)を獲得するとともに、パイレーツへは傘下マイナー選手の右腕ブレナン・マローン投手とリオバー・ペゲーロ内野手を放出。そして25万ドル(約2700万円)の国際ボーナスプールを渡すことになった。
いずれも19歳のマローンとペゲーロは、ともにダイヤモンドバックスでは若手有望株ランクトップ30入りを果たしており、マローンは9位、ペゲーロは18位に位置づけられていた。ペゲーロは昨季ルーキーリーグと1A-クラスで計60試合に出場し、打率.326、5本塁打、38打点、11盗塁の成績を残している。
そしてダイヤモンドバックスに移籍したマーテイの今季年俸は1150万ドル(約12億5000万円)だが、来季の2021年は1250万ドル(約13億6000万円)の球団オプションとなり、100万ドル(約1億1000万円)のバイアウト条項が含まれているという。
ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、マーテイについて「彼は素晴らしい選手だ。パワーがあり、アベレージヒッターでもある。非常に良い“アスリート”」と絶賛。昨季は出場した全試合で中堅を守っていたこともあって、実績十分の中堅手として大きな期待を示した。
ダイヤモンドバックスは、このオフにエース候補として通算119勝の左腕マディソン・バムガーナー投手を獲得したのをはじめ、救援右腕のヘクター・ロンドン投手、コール・カルフーン外野手など積極的な補強に努めた。さらにマーテイが加わり、選手層に厚みが増している。
昨季はナショナル・リーグ西地区2位ながら、地区7連覇したロサンゼルス・ドジャースとは21.0ゲーム差と大差がついた。依然としてドジャースの戦力は強大だが、ダイヤモンドバックスとしても2011年以来となる地区優勝と2017年以来のポストシーズン進出を本気で狙っていく姿勢が補強からも見られている。