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アストロズ、新監督として通算1863勝の名将ベイカー氏就任へ 「サイン盗み」で混沌も“再生”図る

2020/01/29

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監督歴22年の70歳、指揮した全4球団を地区優勝導く

 一連のサイン盗み問題でA.J.ヒンチ監督を解任したヒューストン・アストロズが、後任の新監督として元ワシントン・ナショナルズ監督のダスティ・ベイカー氏に焦点を当てていることが分かった。米スポーツ専門サイト『ESPN』が28日(日本時間29日)、伝えている。
 
 アストロズは、2017年から2018年にかけて映像解析技術を用いたサイン盗みを行っていたことがMLB(メジャーリーグ)機構の調査により判明し、MLB機構はジェフ・ルーノーGMとヒンチ監督に1年間の出場停止処分を課した。それを受けて球団は両者を即日解任する措置を取っていた。
 
 同サイトによれば、後任の監督を探しているアストロズが新監督として70歳のベテランであるベイカー氏に焦点を当てていることが関係者の話により判明したと報道。まだ契約には至っていないものの、実績ある名将を据える見通しのようだ。
 
 ベイカー氏は選手としてメジャー19年間を過ごした後(通算1981安打、242本塁打、1013打点、137盗塁)、1993年にサンフランシスコ・ジャイアンツの監督に就任。そしてシカゴ・カブス、シンシナティ・レッズの監督を経て、2016年からナショナルズの監督を2シーズン務めて退任していた。
 
 指揮した4球団いずれも地区優勝に導いており(通算7度)、2002年にはジャイアンツでナショナル・リーグ制覇、ナショナルズでは在籍した2シーズンでいずれも95勝以上での地区優勝とその手腕は年齢を重ねてもなお冴えわたった。監督歴22年で歴代15位となる通算1863勝(1636敗)、勝率.532をマークしている。
 
 サイン盗みでアストロズへの周囲の批判の声は根強く、シーズン開幕後も続くことは確実。しかし一方で、球団としては首脳陣の解任を足掛かりに“再生”を図りたいはずで、長年メジャーリーグで実績を重ねるとともに、数多くの歴史の移り変わりをベンチで見てきたベイカー氏はうってつけの存在だ。
 
 米紙『USAトゥデイ』では28日にすでに「アストロズはベイカー氏を雇う予定だ」と報道しており、近日中にも球団から後任監督について正式な発表がありそうだ。



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