MLBのマイナーリーグ削減案、米国議会に反対決議提出「適切な解決策ではない」 独禁法やサイン盗みも影響の可能性
2020/01/31
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議会はMLBに対して切り札を有する
反対決議案が取りあげられるかは今のところ不明ではあるが、議会はMLBに対して大きな切り札を持っている。それはMLBが1922年以来、独占禁止法の適用対象外とされていることだ。その理由は「野球は州をまたいでの通商ではない」というもので、現状と合わないことは誰の目にも明白だ。仮に独占禁止法が適用された場合、MLBは市場を意図的にコントロールすることや、消費者に損害を与えることができなくなる。
もう1つ注目するべき点は、元々マイナーリーグ削減案を提案したのはヒューストン・アストロズのジェフ・ルーノウ元GMであったということだ。ルーノウ氏がサイン盗みスキャンダルによって解雇されたことで、MLBは計画の主導者を失った。このことが新たな交渉の余地を生み出すきっかけになるかもしれない。
角谷剛