アストロズ新GMにクリック氏が就任 前レイズ編成副部長を“引き抜き” 新監督と本格始動へ
2020/02/04
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レッドソックス新編成責任者に続いてレイズからまた人材流出
ヒューストン・アストロズの新GMに前タンパベイ・レイズスタッフのジェームス・クリック氏が就任した。米公式サイト『MLB.com』が3日(日本時間4日)、伝えている。
サイン盗み騒動の責任を追及され、A.J.ヒンチ監督とジェフ・ルーノーGMが解任されたアストロズ。しかし、先月28日(同29日)には新監督として通算1863勝の実績を持つダスティ・ベイカー氏の就任が発表されていた。
そして、遂に新たなGMも決まった。42歳のクリック氏は、レイズで14年間をフロントスタッフとして活躍した人物。17年からは球団編成部の副部長としても活躍し、資金面に弱点を抱えるレイズの躍進を支えていた。
クリック氏はアストロズ入りに際して「アストロズファミリーの一員になることができて興奮している。チームをさらなる優勝へ導く機会を与えてくれた球団、そして(球団オーナーの)クレイン氏にとても感謝している」とコメントした。
また、オーナーのジム・クレイン氏はクリックGMについて「ジェームスは素晴らしいキャリアの持ち主だ。新GMとして招聘することができ、興奮している。彼はアストロズにとって大きな補強になる」とコメント。新たなリーダーに大きな信頼を寄せている。
なお、このオフにレイズフロントから他球団のフロントに移籍した人物にはボストン・レッドソックス編成責任者のチャイム・ブルーム氏もいる。フロントスタッフが非常に優秀なことで知られるレイズだが、またも“引き抜き”となった形だ。
チームからはゲリット・コール投手(ヤンキースにFA移籍)以外に大きな流失もなく、ホセ・アルトゥーベ内野手、ジャスティン・バーランダー投手と、投打の主軸は揃っている。しかし、GM解任の緊急事態もあり、ここまでは目立った補強はない。
主力メンバーはほとんど残留しているが、球界を激震させる話題を振りまいただけに、今季の風当たりは相当強いものになるだろう。17年以来3年ぶりのワールドチャンピオンに輝くためには、ベイカー監督、クリックGMの手腕が試されることになりそうだ。