アストロズがFA外野手ペンスにオファー 球界きっての“人気者”パワーで雰囲気一変へ
2020/02/05
Getty Images
昨季は83試合で18本塁打、オールスター選出も
ヒューストン・アストロズがテキサス・レンジャーズからフリーエージェント(FA)となっているハンター・ペンス外野手の獲得を計画していることが分かった。米メディア『MLB TRADE ROMORS』が4日(日本時間5日)、伝えている。
MLBきっての人気選手が、古巣復帰となるかもしれない。同サイトによると、アストロズはレンジャーズからFAとなっているペンスにオファーを出しているようだ。
現在36歳のペンスは2004年にアストロズからドラフト2巡目(全体64位)で指名を受けてプロ入り。07年に打率.322、17本塁打を放つ鮮烈デビューを飾ると、翌年以降も強打の外野手として活躍した。
フィラデルフィア・フィリーズを経て、2012年途中にサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍すると、同年に自身初のワールドチャンピオンを経験。14年にも中心選手として世界一を味わった。近年は故障もあって低迷気味だったが、昨季はテキサス・レンジャーズで83試合に出場し、打率.297、18本塁打、59打点と成績をV字回復させた。
また、ペンスといえば体を折り畳んだような独特な打撃フォーム、ストッキングを膝まで捲りあげた着こなし、そして明るいキャラクターで有名。これまでにはオールスターゲームに4度(09年、11年、14年、19年)選出されるなど人気抜群の選手だ。
特に2度のワールドチャンピオンに貢献したジャイアンツでは絶大な人気を誇る。ハッスルプレーでチームを鼓舞し、ワールドシリーズ(シリーズ通算打率.390)など、ここ一番で勝負強さを発揮。頼れるムードメーカーとして、サンフランシスコではヒーローだった。
サイン盗み疑惑に揺れたアストロズだが、ダスティ・ベイカー監督、ジェームス・クリックGMと、新たな首脳陣も遂に決定。悪い雰囲気の中から再スタートを切るには、ペンスは最適な存在ともいえるだろう。果たして約9年ぶりの古巣復帰は実現するだろうか。