秋山翔吾争奪戦に敗北のカブスが大胆案 主砲ブライアントを抜擢、16年MVPが恐怖の1番打者へ
2020/02/21
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世界一の16年にはリードオフが機能
シカゴ・カブスがクリス・ブライアント内野手をリードオフマンとして起用する案があることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が19日(日本時間20日)、伝えている。
今オフの課題の1つはリードオフマンの補強だったカブス。埼玉西武ライオンズからフリーエージェント(FA)となっていた秋山翔吾外野手の争奪戦にも参戦したが、最終的に秋山はシンシナティ・レッズを選択。獲得は実現しなかった。
以降はここまで目立った補強もないカブスだが、主砲ブライアントを新たにリードオフマンとして起用する案があるようだ。従来は2番打者として起用されることの多いブライアントだが、今季は恐怖の先頭打者となる可能性がある。
ブライアントは昨季147試合で打率.282、31本塁打、77打点、OPS(出塁率.382+長打率.521).903と活躍。2018年は故障などもあって成績を落としていたが、昨季はスラッガーとして復活の1年を飾っていた。チームの看板選手としても人気は非常に高い。
また、ブライアントが1番打者となる場合には、中軸のアンソニー・リゾー内野手が2番に入る見込み。その後にハビア・バイエズ内野手、ウィルソン・コントレラス捕手らが続くことになるという。ジョー・マッドン前監督がリゾーを1番で起用することもあったが、デビッド・ロス新監督も大胆な案を採用するようだ。
ワールドチャンピオンとなった16年はデクスター・ファウラー外野手(現カージナルス)ら7選手がトップバッターを務め、打率.267、出塁率.381と、チャンスメイクの役割を十分に果たしていた。しかし昨季は11人が入れ替わり、打率.212、出塁率.294と低迷。チームの改善点は明白だ。
出塁率の高いという点では、ブライアントも非常に優秀なリードオフだろう。同地区のレッズは大補強を敢行し、安定した強さを誇るカージナルスも健在。ブライアントとリゾー(来季は球団オプションでの残留濃厚)の主砲コンビがFAとなる21年までに、再び世界一になることはできるだろうか。