ドジャース、ベッツが直談判で新リードオフマン 群抜く経験と実績で「1番・右翼」抜擢へ
2020/02/22
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相手投手が右腕ならピーダーソンの可能性も
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、今季の1番打者としてトレードで新たに獲得したムーキー・ベッツ外野手を起用する考えを明かした。米公式サイト『MLB.com』が日(日本時間22日)、伝えている。
ベッツは10日(同11日)に左腕デビッド・プライス投手とともにボストン・レッドソックスからトレードでドジャースに移籍。デビューから一筋で在籍したレッドソックスでは、通算794試合のうち563試合で1番打者、リードオフマンとして出場した(先発出場は562試合)。
◇ベッツの1番打者成績
通算:563試合、2341打数708安打、175二塁打、22三塁打、110本塁打、342打点、88盗塁、266四球、357三振、474得点、打率.302、OPS(出塁率.373+長打率.537).910
昨季:102試合、で413打数117安打、28本塁打、5三塁打、21本塁打、56打点、9盗塁、64四球、72三振、94得点、打率.283、OPS(出塁率.375+長打率.528).903。
同サイトによれば、ロバーツ監督は「ムーキーが私に『1番を打ちたい』と言ってきたんだ」と明かし、「(ベッツが右打者なので)右投手に対しては断言できない。その場合は左打者を1番に置き、ベッツを2番にするかもしれない」としながらも、「でも今はムーキーを1番打者として考えている」と話し、『1番・ベッツ』が基本構想である考えを示した。
昨季のドジャースは、左打者のジョク・ピーダーソン外野手、右打者のA.J.ポロック、クリス・テイラー内野手らが1番打者の座を分け合った。3人の1番打者としての成績は次の通りだ。
◇ドジャースの昨季の1番打者成績
ピーダーソン(左打者):107試合(103先発)、384打数96安打、13二塁打、2三塁打、33本塁打、64打点、1盗塁、43四球、93三振、76得点、打率.250、OPS(出塁率.342+長打率.552).894
ポロック(右打者):18試合(17先発)、71打数17安打、3二塁打、0三塁打、3本塁打、7打点、1盗塁、7四球、18三振、9得点、打率.239、OPS(出塁率.313+長打率.408).721
テイラー(右打者):16試合(8先発)、43打数13安打、2二塁打、1三塁打、1本塁打、2打点、1盗塁、10四球、16三振、8得点、打率.302、OPS(出塁率.444+長打率.465).910
内外野できるテイラーを含めて4人とも外野手となっているが、1番打者のキャリアと実績を見ても、やはりベッツが最有力候補といえる。また、ロバーツ監督が言うように相手投手が右腕の場合はピーダーソンが起用される可能性もオプションとして構えているはずだ。
そして、守備位置についてロバーツ監督は「コディ・ベリンジャー外野手が一塁か中堅、ポロックが左翼か中堅、そしてベッツが右翼を守ることになるだろう。そしてマックス・マンシー内野手は一塁か二塁、あるは三塁もあり得る。マット・ビーティ内野手は一塁、三塁、左翼をこなせるし、テイラーもエンリケ・ヘルナンデス内野手も複数のポジションを守ることができる。彼らは基本的にダイヤモンドのどこでもプレーできるので、できる限りのことをするつもりだよ」と話し、各選手のユーティリティー性を柔軟に駆使して2020年シーズンを戦っていく姿勢を見せている。