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カブスの新たな試み。「1番ブライアント、3番バイエズ」はハマるか 新指揮官のプランに選手も興味津々

2020/02/23

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オープン戦初戦で大勝、ブライアントが2点適時打

 シカゴ・カブスのクリス・ブライアント内野手が22日(日本時間23日)、米国アリゾナ州のスローン・パークで行われたオークランド・アスレチックスとのオープン戦に、昨季は経験のない打順1番で先発出場。2打数1安打2打点と結果を残した。
 
 メジャー6年目のブライアントは、昨季1度も経験がなく、キャリアでも7度(いずれも2018年)しか経験のない1番でオープン戦初戦に先発出場。初回の第1打席は相手左腕A.J.パク投手の変化球に空振り三振に倒れたが、1-0とリードで迎えた2回の第2打席では2死二、三塁のチャンスで右腕ルー・トリビーノ投手の真ん中に入った球を巧く左前に運び、これが2点適時打となった。
 
 この日は2打数1安打2打点、4回の守備でそれまで守っていた三塁を退いた。カブスは結局12-2と大勝し、オープン戦とはいえ打線の好調ぶりがうかがえる幸先の良いスタートを切っている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、こちらも昨季は4試合しか経験がない3番に座ったハビア・バイエズ内野手は「他のチームは最初から全力で戦わなければいけないので、彼らが我々に投げ込む方法は変わってくるだろう。明らかに“そこ”にブライアントを持ってくることは相手チームにとって危険なものになる」とコメント。デビッド・ロス新監督の起用アイディアに興味をそそられているようだ。
 
 ブライアントは昨季、147試合に出場して打率.282、31本塁打、77打点の成績を残したが、出塁率も.382と低くはなかった。145三振と三振の多さが依然として課題となっているものの、リードオフマンとして相手投手にプレッシャーをかけるには十分の選手といえる。
 
 また、バイエズ自身もこの日無安打に終わったが、3年連続20本塁打以上、2018年にはナショナル・リーグ2位となる111打点を稼ぎ出したポイントゲッター。経験が少ないとはいえ3番の適性要素は少なくない。チームとしてさらなる得点力の向上を目指していく中で、バイエズは「自分は常にスイングする準備はできているよ」と特に心境を変えることなく長所を維持したアプローチを続けていく姿勢を示している。
 
 ロス新監督によって生み出された「1番・ブライアント、3番・バイエズ」は果たしてシーズン本番でも上手く機能するのか。前任のジョー・マッドン氏が2016年のワールドシリーズ制覇など4度のポストシーズン進出に導いた名将だっただけに、ロス監督も自身の斬新なアイディアとともにチームを4年ぶりの世界一へ導きたいところだ。

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