ブルージェイズ・山口俊、大乱調スタートで防御率40.50 メジャー球の適応急務、GM「我々は信じている」
2020/02/25
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OP戦初戦は1回持たず3安打2四死球…先発ローテ5番手争い出遅れ
トロント・ブルージェイズの山口俊投手が24日(日本時間25日)、フロリダ州クリアウォーターのフロリダ・オート・エクスチェンジ・スタジアムで行われたアトランタ・ブレーブスとのオープン戦に初登板初先発したが、1回持たず3失点で降板した。
海を渡り、メジャーでの自身オープン戦初のマウンドを迎えた山口だったが、ほろ苦い結果となってしまった。初回、先頭のエンダー・インシアーテ外野手を中飛に打ち取るも、続くダンスビー・スワンソン内野手には左前安打、その後も2つの四死球を与えて2死満塁のピンチ。
そして6番のドリュー・ウォーターズ外野手に左翼へ2点適時打、クリスチャン・ポーシェ外野手にも中前へ適時打を浴びて瞬く間に3失点を喫した。ここで山口は降板を命じられダグアウトへ。2番手コナー・フィスク投手にマウンドを託す形となった。
この日の山口は2/3回29球を投げ被安打3、与四死球2、奪三振0、失点3。防御率はオープン戦初戦ながら40.50となってしまった。
米公式サイト『MLB.com』によれば、山口はメジャー球と日本のプロ野球で使っていた球との違いについて「ボール自体は(メジャーの方が)わずかに大きい」とコメント。「縫い目は日本の物より少し低いので、その適応へ調整を試みている」と自身の感覚とのすり合わせを行っていく考えを示した。
一方、ブルージェイズのロス・アトキンスGMは山口について「彼が行っていることを我々は信じている」と話し、役割に関係なくメジャーへ上手く対応できると確信している様子。
チームの先発投手陣は、2年目のライアン・ボルッキ投手が左肘の炎症のためオフの早い段階で60日間の負傷者リストに入ったため、山口は昨季6勝のトレント・ソーントン投手と5番手を争うことになる。出足で躓いてしまった山口だが、できるだけ早い段階で順応しローテーションの座を勝ち取りたいところだ。