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「MVPよりも優勝を」主力の風格十分な王者ナショナルズの21歳ソト

2020/03/01

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Getty Images



昨季は打率.282、34本塁打、110打点。MVP投票9位

 今季、更なる飛躍が期待される、ワシントン・ナショナルズの若き主砲フアン・ソト外野手。MVP候補とも目される中、ソトは個人よりもチームのワールドシリーズ連覇によりフォーカスしているようだ。2月28日(現地29日)、米国メディア『ESPN』のスペイン語圏向け『ラス・マジョーレス.com』が報じている。
 

 

 米国のブックメーカー「ウエストゲート・スーパーブック」による「2020年のナショナルリーグMVP」の直近のオッズでクリスティアン・イェリッチ外野手(ミルウォーキー・ブルワーズ)とともにソトは3位(1位はロナルド・アクーニャJr.外野手(アトランタ・ブレーブス)、2位はムーキー・ベッツ外野手(ロサンゼルス・ドジャース))につけており、今季の主役の一人と目されている。
 

 そんな高評価を受けるドミニカ人スラッガーは「MVPはすごいことだし、いい気分になるだろうね。でも、シーズン最後の日にワールドシリーズで勝利することが最も価値あることだ。もし優勝すれば皆にチャンピオンリングが渡される。それは、皆がMVPであることを意味するものだ。もう一度ワールドチャンピオンになることは大きな夢だ」とMVP以上に優勝への想いを語る。
 

 2018年シーズン途中に19歳でメジャーデビューし、22本塁打を放ち、新人王投票で2位に輝いた。MLB3年目を迎えた21歳は「頭の中も、気持ちの面でも新人時代と同じでいたい。いいプレーをし、100%を尽くす、マイナーから昇格した“フアン・ソト”と変わっていないよ」と初心を強調する。
 

 連覇を目指すナショナルズだが、その道は決して易しくはない。ナショナルリーグでの連覇となると1975年、1976年のシンシナティ・レッズまでさかのぼる。「できないことはないだろう。昨シーズンも、我々の成績が19勝31敗となった時、誰も我々が優勝するとは思っていなかったし、ナショナルズは終わったと皆が言っていた。でも我々は決して諦めていなかった。我々は再び勝てると信じている」とソトはコメントした。
 

 弱冠21歳にして、その発言には主力の風格が十分に漂っている。昨季大活躍した、アンソニー・レンドーン内野手が移籍したことにより、今季のソトはより重責を担うことになる。若き大砲ソトは、ナショナルズ連覇を自らのバットでたぐり寄せることができるのか。



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