初登板のダルビッシュ有が6球種駆使し2回1失点 山口俊は3回1失点、平野佳寿は1回完全【MLBオープン戦】
米大リーグのオープン戦が29日(日本時間3月1日)にフロリダ州、アリゾナ州の各地で開催され、日本人メジャーリーガーたちが調整を進めている。
2020/03/01
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ダルビッシュ有 2回1失点
シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手はアリゾナ州メサで行われたミルウォーキー・ブリュワーズ戦で今季オープン戦初先発。初回、いきなり先頭打者のオーランド・アーシア内野手に左中間スタンドにソロ本塁打を浴びたが、1死から二者連続三振を奪い最少失点で切り抜ける。
2回も1死からベン・ギャメル外野手に二塁打を許してピンチを迎えたが、マーク・マシアス内野手から空振り三振、ケオン・ブロクストン外野手は遊ゴロに打ち取って無失点でしのぎ切った。この日は2回26球を投げて被安打2、無四球、奪三振3、失点1だった。
米公式サイト『MLB.com』によれば、ダルビッシュはフォーシーム、ツーシームといった速球をはじめ、カットボール、ハードカッター、スライダー、ナックルカーブと6球種を披露。「最初の試合なので、自分のルーティンが正しいことを確認する必要があった」とコメントした。
山口俊 3回1失点
トロント・ブルージェイズの山口俊投手はフィラデルフィア・フィリーズ戦に自身オープン戦2試合目の登板を迎え、初回にジョシュ・ハリソン内野手から空振り三振を奪うなど三者凡退。2回も無失点に抑え、迎えた3回には先頭のニック・マティーニ外野手にソロ本塁打を浴びたが、後続を打ち取り最少失点で切り抜けた。
山口はこの日3回49球を投げ被安打、与四球1、奪三振3、失点1。前回の初登板で40.50まで上がった防御率は、9.82にまで落ち着いた。
試合後のインタビューで山口は「外角低めの速球に焦点を当て投げたかった」と話し、「2ストライクと追い込んだ後にはスプリットも投げたくて、それは試合前にダニー・ジャンセン捕手と話し合っていた」と決め球の調整も捕手とのコミュニケーションを取りながら進めていることを明かした。
平野佳寿 1回無失点
オープン戦3試合目となったシアトル・マリナーズの平野佳寿投手はカンザスシティ・ロイヤルズ戦の6回から5番手として登板し、先頭から二者連続で内野ゴロを打たせると、最後はエリック・メヒア内野手を空振り三振に仕留め三者凡退。1回を投げ無安打、無四球、無失点と完璧な内容だった。